2012年 12月の記事一覧
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穏やかな時がながれる平屋の空間|中庭平屋型.BREATH
古材の5mキャンチレバーの大屋根のある家.
閑静な住宅地での美容室を一階に設けた既存住宅の増築. 中庭、待ち合いスペース,ホール,和室,ポーチなど余裕の部分を平屋で増床する計画です.増床部分は既存住宅のプライベートなスペースとしても活用しています.
中庭,大木,巨石,古材,水盤と五感をいかせる生活ができる環境作りがテーマとなりました.
オーナーは,中庭が全体をまとめ調和させてくれることをイメージされ.ポーチとなる大きな庇は,約5mの跳ね出しのキャンチレバー,約10mの長さの古材の大きな梁がこれを支えます.この大きな古材は木造小学校を解体したものを再利用しています.
水盤は雨水を利用しています.水盤は大屋根からの雨水を溜め,深さ5cmと浅いもので室内空間に光と影の「ゆらぎ」を室内に演出する為に設けました.
古くから育っていた様な大きな株付けの楠木は,中庭の背景として存在感がある様に配置し,また中庭には大きな溶岩の巨石を据ました.
スペースを取りまとめているのが中庭で,平屋建ての余裕の中庭空間にはゆっくりとした時が流れていきます.
中庭と水盤.
光はゆっくりとうごめいている.
水盤からの照り返しの「ゆらぎ」は土壁と大きな古材の梁にあたり.
ゆっくりとした時間が流れていく.
中庭は...この時の流れをしずかに見守っている.
自然素材|そば屋の週末住宅
こだわりの『手打ち蕎麦屋』の御夫婦が、自然に恵まれたこの天野(和歌山県かつらぎ町)の地で、わが家で蕎麦をふるまう感覚で作ったお店兼住居現在は大阪市大正区で“そば切り凡愚”を営業されている.
田舎好きの御夫婦は、将来的には自然に恵まれたこの和歌山の天野の山奥に住居と共に移り住む計画.
この天野の附近の土地の名前には、『丹生』という地名が数多くあり、ここには「丹生都比売神社」という神社もある.
文字通り『朱』が取れるほど土が赤い。天野の土も特に赤く、非常に魅力的な色をしているこの赤い土を、この建物に活かせないかと考えた.
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