2009年 5月の記事一覧
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中庭と大きなルーバーのある家|狭小住宅
プライバシーの確保と開放的な住空間の提案.
大阪市内の都心部の一角にある不整形な敷地、約 8m のやや広い間口であるが奥に行く程、尻窄みとなる台形の狭小地での、中庭のある狭小住宅の計画である.
敷地の奥には中庭(光庭)を設け、全面道路側には大きな縦型のアルミの可動ルーバーを設け、光と風通しを良くしながらもプライバシーを快適にコントロールが出来る.
中庭(光庭)は二階部分に床を設け工作物としての人工地盤とする事で建築面積に入らない様に出来る床はグレーチングのデッキとし、これによって二階の広間と中庭は一続きの広がりを持たせたスペースが可能となった.
この中庭の床は下部の一階、AVルームにも風と光を通すことが出来る大きなルーバーは、高さ 4.8m、幅 600mm、とアルミの羽根が12枚、電動で連動して動き、三階部分にあるため一部が非常用進入口をも兼ねている。この中庭と大きな可動ルーバーによって、限られた条件の中でこの家はプライバシーを確保.
最大限のボルームが確保でき、狭小地ではあったが快適で広がりのある家の提案が可能となった.
狭小住宅中庭型
中庭型狭小住宅|狭小地の可能性の追求.「ホタルの棲む竹薮」と共生する.
小さな台形の敷地、中庭型狭小住宅の計画.周辺は起伏の激しい丘陵地帯であり、隣接する竹薮は大阪では今や珍しいヒメボタルの生息保存地区.
この家はこの土地に住み慣れた実年夫婦のための住まい.
設計条件としては将来を考えたエレベーターと1階土間スペースで「狭くなるので内階段はいりません」との事だったので、中庭に面した外階段のみとし竹薮の最も近くに配置しました.
借景を利用して狭小地とは思えないほどの開放感と広がりのある中庭のある家となった.
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