2009年 5月の記事一覧
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旧家リフォーム・土間のある家
築500年目の大改装!!
樹齢200年の梅の老木がある『中庭』と『中土間』はガラス扉を引き込む事で、開放的で一体のスペースに様変わりする.
旧家のこの屋敷は幾度と改築が重ねられ損傷も激しく、その修復も兼ねつつ住居としても使い続けるための増改築である.
屋根からは雨漏りがしていて、柱梁の木組みは新建材の壁や天井で覆われていて、一部台所の天井面に木組みが見えているのみであった.
その木組みをすべて表し、その屋根裏にあたる吹抜け部分にロフトを増床する.
工事範囲としては、中土間、内庭とのつながりだけでなく、庭に面した洋室の増築、段差のあった土間レベルの台所をバリアフリーとし改修、およびその他の水廻り部分である難工事であった.
今後、門、離れの茶室の増築、塀の改修等々を予定しており、さらに長い年月を生き続けることを願う.
中庭のある家|雨水利用の水盤のある中庭型住居.
南向きに開かれ、コの字型に配置されたこの家には中庭がある.東面の大きな木製回転扉の門をくぐって中庭へとアプローチされ、その中庭に面した処に玄関がある.
和室は離れ的に配置し、その屋上が空庭となっている.各諸室には、中庭、光庭、坪庭、内庭、空庭、と大小さまざまな外部とつながる空間を設ける大きな開口部のガラス戸を壁に引き込み開放的となった広間は、この中庭と一体化される.
空庭に降り注いだ雨水は樋をつたって、和室前の光庭の石臼に落ち、あふれ出た水が中庭にある水盤へと導かれる.
中庭と床続きで作られた水盤は、3m四方でわずか5cmの深さと浅いもの。雨が降れば水はいつも循環される.
中庭と外部空間とは、大きな木製の引き戸で開閉出来るこの大きな扉を開け閉めする事により、中庭の空間の性質を変え、調整する事が出来る.
中庭は閉じられるだけではなく、フレキシブルに開かれる可能性を持ちつつ、雨水というエコロジー的な潤いがありプライバシーの保たれた快適な家となった.
プライベートな水盤と中庭のある家
街に開かれたプライベートな水盤と中庭のある家のプロジェクト.
プライベートな家としての広間、趣味の音楽室として、また演劇、音楽、英会話学校等のカルチャースペースやイベントギャラリー等としても使用可能なもう一つの広間.
この二つの性格のことなる広間を分けているのが、白い壁である.
この二つの広間が面する中庭は、一部分駐車スペースともなるが、ある時は水盤として様変わりする.
この中庭は大きな引き込み扉によって開かれたり閉じられたりして、空間の変化を楽しめる.
原っぱ|中庭のある家
私達のまわりの土は、どんどんアスファルトで覆われていく.
この家には、土のままの中庭のある「原っぱ」を作った。
おそらく小高い丘の中腹であろうこの敷地は造成で平らになっている様だが、自然の傾斜に戻そう.
「原っぱ」には自然に草がはえ、中庭は草原になるだろう.子供達に草の名前を教えよう.
子供達は、何かの種を見つけてきて植えるかもしれない.
中庭の土の中から何かの幼虫が出てくるかもしれない.
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