建築物の演出上、大事な空間　⇒　アプローチ



人間が、目的の建物を見つけ最初に接する場所であるアプローチ。
私は、プランを考える時、常に現地の環境、歩道が有るか？
人が、現地に到るには左右どちらからの動線が多いか？
その他色々思考すべき事柄を現地に立って、観察をしアプローチの
位置・方向・スペース等を、大事にしています。
この成否によって、人々が心地良く目的の建物本体を、感じるか
一番大事な空間だと思って、常に心がけています。

早いもので個人事務所を、開設して25周年になりました。
正直な事を言えば、それまで知人と設計活動を行っていた
事務所を退職し、個人で設計活動を行うか、何処かの設計
事務所に就職するか、悩んでいました。
そんな折り、それまで建設の仕事をお願いしていた建設会社の
社長が独立する事を薦めて下さって、その上住宅を建てられる、
クライアントを紹介して下さいました。
しかし、その時点で計画案は他の事務所より提出されていて
駄目もとで、私も計画案を出させて頂きました。
ところが、私の計画案をクライアントが気に入って下さり、
結局、私の独立第１号の作品になりました。



クライアントの長年の夢であったヨーロッパ風の住宅を、私なりにデザインさせて
頂いて、クライアントと度重なる打合せの結果、完成した住宅です。
私にとって、完成度は別として一番思い出深い作品になりました。