2009年 6月の記事一覧

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09年06月25日 09時09分43秒
Posted by: atelier105
「住まいnet秋田」主催による住宅づくりのセミナー、私も前半講演しますので、
秋田近郊の方で時間がある方はどうぞ聞きにきてください。

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 日時:2009年6月27日(土)午後1時30分〜
 
 場所:秋田県秋田市土崎港西3丁目9−15
     チャレンジオフィスあきた 3F 大会議室

 スケジュール-------------------------------------------
 13:30〜13:40 主催者挨拶
 13:40〜14:30「住宅の素材」
         アトリエ105 鳥潟 宏一様
         質疑応答 10分程度   
 (休憩10分)
 14:50〜15:40「10年先のエコ住宅〜環境先進国ドイツとの違い〜」
         有限会社さとう美装建設  佐藤欣裕様
         質疑応答 10分程度 
 (休憩10分)
 16:00〜16:20「エクステリア計画について」
         カントリーガーデン  
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09年06月20日 14時33分56秒
Posted by: atelier105
窓のディテールです。この家の居間についている窓は既製品のサッシではなく、大工さんと建具屋さんに造ってもらった木の建具になっています。建具の材料は米ヒバでペアガラスが入っています。
窓

建具は壁の中に引き込まれる片引戸です。ここで工夫したのは気密性の確保です。寒冷地域以外の人には気密性についての必要性を感じないかもしれませんが、北国では重要なことです。気密性が悪いとそこから冷気が入って来てしまいます。
ここではローコストかつローテクな方法で気密性を確保することをもくろみました。
次の写真をよくみると右の壁側の建具の脇に上下に2個なにやら金具がついている木があります。この金具はネジ締りで昔の建具には良くついていました。引違の2枚の建具の真ん中についていて差し込んでまわすとネジが締まって行って2枚の建具がピッタリ引き寄せられ、隙間がなくなり鍵にもなるというものです。
これの応用でこのネジ締りがついている木をスライドさせ建具に押し付けることによって隙間をなくし気密性を確保することにしたわけです。この木は上にもついています。
窓のディテール

左側は柱にぶつかります。そのぶつかる部分に気密材(パッキン)を付けています。下側は建具が下枠より下がっていてその枠の部分にやはりパッキンを付けています。これで四方向が隙間が無くなるというわけです。

建具の外側には網戸がついています。網戸も木製です。網はステンレスです。普通網戸の網はポリプロピレンなどの樹脂製ですが、網が破けたりすると網戸を外して張り替えなければなりません。ところが我が家の網戸は簡単には取り外せない構造になっています。(いや、外せる構造にはなっているんですが、少々大変だということ)そのため、破れにくくするためステンレスにしました。
09年06月13日 09時55分08秒
Posted by: atelier105
こんどは地下室です。地下室の壁はコンクリート打ち放しで、外断熱されています。

狐台の家地下室

この地下にFFストーブ1台あり、その熱で家全体をほぼ暖房しています。
奥は物置で4.5帖の広さです。

階段の上にはめ殺しのガラスがあります。ペアガラスですが冬はガラス面は相当冷やされます。冷やされた空気は階段部分から地下室に下りて来ます。そしてストーブの熱で暖められこんどはブリッジの反対側から吹き上がるという案配です。(なんども説明してますが) そして、その熱はこの壁面のコンクリートにも蓄熱されます。
南側は外に面していますが、左側の壁の後ろは土です。ですから、夏はひんやりしてとても涼しく快適です。・・・とはいえ、夏も後半、お盆を過ぎる頃になると地下室も厚くなって来ます。地面全体が暖められるせいかなと思っています。ここでも時間的ズレが起きてますね。

地下室にピアノを置いていますが、やはりちょっと湿度が高いせいか音が狂いやすいようです。本格的に地下室をピアノ室などにする場合は慎重な対策が必要でしょう。我が家では子供が引いていましたが現在ではほとんど使われなくなってしまいました。
我が家ではこの地下室も含めて全部吹抜けでつながっていますので、音はどこへいても聞こえてしまいます。そのかわり空気も全部つながっていますので、このようにストーブ1台での暖房を可能にしています。

私がこの家を設計していた時に考えたのは、音は家族それぞれが気遣いすれば問題が無いことだし、温度は部屋をドアで仕切ってしまえばどうしても暖房をそれぞれの部屋につけなければならない。とにかく予算がなかったのと、家族内で気遣いすることが子供達の人への気遣いにつながるのではと思い、そちらを選択しました。このへんは相当の思い切りが必要ですが、建ててから14年。子供達も大きくなり、大学生や社会人になりましたが、家を出て行かず家にいるということは、本人達にとってもそれほど居心地が悪いわけじゃなかったのかなと思っています。

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09年06月06日 12時16分49秒
Posted by: atelier105
2階です。南側の吹抜けの部分で屋根にルーフウインドウが3個連なってます。

狐台の家2F

屋根は南に向かって10/10の勾配になっていますので、雪はルーフウインドウのガラスの上を滑って行きます。ルーフウインドウはベルックス製で上部の取っ手を持って開閉出来ます。そして軸を中心にぐるりと反転しますので、内部にいながらガラスの外側を掃除することが出来ます。

この記事のその2で断面図を掲載していますが、ルーフウインドウまでの高さが手で届く高さですので、開閉も楽だし、掃除も楽に出来ます。まあ、掃除が楽といっても掃除そのものがおっくうなのであまりしませんが・・・・年に2回位かな。

冬はこの吹抜けを通して地下のFFストーブの熱が2階まで上がって来ます。この家は全体がワンルームといってもいい間取りで、当然2階にもドアなどありません。空間的にも音響的にもひとつながりになってますので、特に音に関しては家族の気遣いが必要です。誰かが試験勉強などという時はテレビも見れません。・・・ということになってますが、事実は見てます。音を低くして。それで育って来た子供達はそのことを特に問題にはしません。あきらめているのでしょう(笑)。

もう一つ、この写真には写ってませんが、この吹抜けの上に洗濯物を年中干してます。真ん中のルーフウインドウの前に細く洗濯物干し用のバーが映っています。家が出来た時はベランダに干そうと思ってましたが、なにしろ雑木林です。虫、特に蜘蛛が洗濯物についてしまって、それでこの吹抜けの上を利用しました。ここは冬は熱が下から吹き上がって来ますし、晴れれば太陽の光が当たりますし、夏はルーフウインドウを少し開けて風も当てることが出来、洗濯物干し場としては非常にいい位置です。これは設計時には気がつきませんでした。気づいていれば手摺のデザインを洗濯物干しがしやすいデザインにしたんですが。

洗濯物を室内に干すと湿気のことなどが気になるかもしれませんが、我が家では冬の乾燥を防いでくれるので、逆にいい方に影響してまったく問題ありません。

つづく

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