2010年 7月の記事一覧

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10年07月29日 23時44分00秒
Posted by: ateliersou
本日は、雨の振る中、URが取り組む団地再生提案 ルネッサンス計画を見学。
老朽化した公団住宅を減築および増築によりストック活用の可能性や新しい住まいのあり方を提案。ルネッサンス計画は、東京と大阪で実施されているが大阪のプロジェクトでは、実際に確認申請を行い、今回のような取組みが実際に生じる場合を想定し、法解釈などの面でもさまざまな検証を行ったと聞いている。
改修の可能性をさまざまな視点から取り組んでいるため、今後将来においてそのまま現実化するものではないが、団地再生に関わる私にとっても一つ一つの検証は参考になる点が多い。建築の寿命については業務の中でも住民から一番関心を持って質問される項目である。
私見であるが、建築の寿命は建主が決めるものであり一元論的に答えられるものではないと考えられている。維持して住まいたいと思う時間が建物の寿命であると…。
さまざまな思いで計画された公団の団地も、まちの将来像を描かれていないため個々の事情に合わせた計画的また空間的な町とのかかわりが希薄な容積一杯のマンションが乱立するような建替えが依然として続いている。建物には、理由はさまざまであるが必ず寿命は訪れ将来建替えは避けれないのが現実であるが、地区計画と硬い用語を用いずとも、何らかの町の将来像を地域で共有できる環境整備が必要だと強く感じる。
維持するか、建替えるかのステレオタイプな選択肢以外の可能性として、ルネッサンス計画の今後が重要になると感じずにはいられない。
残念なことに、実験完了後は解体と伺った。せめて生活実証実験なるものを1~2年は実施してもらいたいのが本音である。
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10年07月28日 02時19分00秒
Posted by: ateliersou
連合会の会議の合間をぬって「そなエリア東京」を見学。先日は大阪の津波・高潮ステーションを見学。このところ防災、減災について考える機会が多くなった。
学生時代の研究室の研究テーマが人間工学研究であり、そのひとつとして建物での避難、誘導計画について多くの先輩方が熱心にとりくんでいた。私自身は、全く違うテーマであったが15年前の阪神淡路大震災の経験も踏まえ、関連することが多くなってきたように思う。
今回の「そなエリア東京」は、大学~竹中工務店時代の同級生、同期であるIOPの永田宏和君が企画に深く関わっている施設である。
この施設では、従来型の体験プログラムにゲーム機を使ったエンターテイメント性(ゲーム性)を取り込んでいること、彼がNPOとして取り組んでいる+artsのスタッフを常駐することにより、見るだけの施設から、施設関係者と参加者が共に学ぶ姿勢には共感を得るものが多い。2年前にイベントで私も関わった京阪ローズガーデンにある「つくるところ」でのコンセプトにもつながる取組みである。
私たち建築士にとっては防災、減災を考える上で、建物の耐震性の向上にのみ目を向けがちであるが、災害における建物として必要な取組みが全体の課題の中で、どこに位置づけられるかを把握しながら、クライアントに提示することが必要であることを考えさせられる一日であった。
P1050783.JPG わかりやすいパネル展示
P1050779.JPG 身近なものでつくる救命道具
null     緊急時の司令塔?
P1050806.JPG ゲームで覚える防災・減災
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緊急時以外でも楽しめそうなシェルター
10年07月28日 01時41分00秒
Posted by: ateliersou
7/27(火)~28(水)にかけて日本建築士会連合会青年委員会会議のため東京へ。
今回は第1回会議であり、新メンバーとの顔合わせ。
人口減少時代と社会の産業構造の変化により縮小されていく建築業界の中での建築士
の未来像は大きな課題。選ばれる建築士に必要なものは何か?
業界団体としてありがちな内向きな議論より、社会に開かれた活動がもとめられるはず。
消費者団体、司法書士団体、木材団体等、私たちの周辺にある団体との接点の構築。
次世代としての学生との関係性の構築など、これから2年間副委員長として取組む課題は多い。
今回は、日本木材青壮年団体連絡協議会の落合会長と連合会青年担当副会長の三井所副会長を交えての懇談会。5月に交付された「公共建築物等における木材利用の促進」に関する法案の施行に向けて準備すべき課題についてディスカッションを行った。業界としての課題や日本における住宅施策の課題、環境問題としての課題など利害関係が複雑な現状の中で共通の目標を見出すことの重要性や、共通の目標を持つもので構成されるユニオンの可能性など、まだ具体的な議論にはいたらなかったが、課題解決には広い視野とさまざまな分野との関係性の強化については、双方強く認識できたことが何よりである。
今後、共通の課題に対し、課題解決に向けてのロードマップの策定と目的に見合った研究会の設置などを早急に対応したい。
非常に密度の濃い2日間だった。
10年07月26日 02時05分00秒
Posted by: ateliersou
大阪府住まい・まちづくり教育普及協議会定例会議に出席。
今年度事業の具体案についての協議。
3年目に入る活動は、少しずつ府下に広がりを見せ、出前授業の応募も昨年より早いペース。本日は急遽箕面市の某小学校との面談を行った。
住教育に対する担当教員の熱い思いに驚かされた。(昨年度は総合学習としてかなり具体的な活動を行ったとのこと)今までにない具体的なテーマ設定を求められた。
私の業務のひとつとして住宅の設計を行ってきているが、クライアントからの要望を整理し提言する過程と「ユメイエ」での企画、実施は非常に近いプロセスである。そのレベルが高いほど、こちらも挑戦しがいがあるといえる。

大阪府住まい・まちづくり教育普及協議会HP
http://www.oaaf.or.jp/01/2_demae/
10年07月25日 00時49分00秒
Posted by: ateliersou
7月24日(土)に近畿建築士会協議会青年部会 奈良会議を開催しました。
今回は、奈良建築士会の青年委員のご協力により午前中に見学会を開催しました。
日本最古の神社といわれる三輪大神神社見学と町家を再生した三輪中町ギャラリー「醸(かもす)」を見学しました。ギャラリーでは、町家再生の中心的に関わった奈良建築士会(近畿OB)の中尾さまにお話を伺いました。
単なる町家の再生ではなく、
 ○三輪山を核とした地域再生、観光資源の活性化の拠点となる施設整備として取り組み
 ○国の助成制度の活用とその展開など建築士の領域を超える活動
 ○今後の展開とVIION
など幅広い思想について丁寧にご説明いただきました。
人口減少、縮小産業と呼ばれる建築士が、次世代にむけた社会への関わりなど広い視野をもつことが必要であることを具体的に説明いただけたことで、私自身の考え方に確信をえる貴重な時間をすごすことができました。
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10年07月19日 23時53分39秒
Posted by: ateliersou
本日は海の日。祝日にちなんだわけではないが、大学の講義の一貫で大阪市西区にある津波・高潮ステーションと歴史博物館の見学会を行なった。
津波・高潮ステーションは昨年オープンしたばかりの大阪府の施設。
近い将来やってくると予想されている南海、東南海地震時の津波について体験する施設である。私も一時期大阪市港区築港(天保山)に3年ほど住んだことがあるが、台風時や地震時に津波や高潮に対しする対応を目にしたことがある。
私が小学校のころは大阪が海抜0mより低いことを授業で習ったが、学生たちは習ったことがないらしく、過去の大阪での水害のことも知識がないことに驚いた。ひとつは度重なる水害に対して、インフラ整備が整ってきたことも理由のひとつと思われる。一方で昨今の突発的な豪雨などを考えると、地球環境の変化に対しては充足されない部分が多いように思う。
海抜0mに位置する住宅が多く密集する大阪湾岸部。住宅を設計する上で何を重要視するのか改めて考える必要があると感じた。
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□高潮から守ってくれる?秘密兵器

津波高潮ステーションを後にし歴史博物館に移動。
大阪城を見下ろす絶好のロケーション(子どもの頃は、大阪城が一番光っていたが、最近はOBPや今日の見学先である歴史博物館に圧倒されているように感じる)。
NHKホールは何度か入場しているが、博物館は実は初めて…。
ちょっと物足りない感じたのは正直な感想だった。
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□エレベータの踊り場?から見る大阪城
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□大大阪を再現(元気な大阪)
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□大阪芸術大学生の展示
10年07月12日 01時19分53秒
Posted by: ateliersou
泉北泉ヶ丘駅近くにある某団地の大規模改修工事の工事説明会。
この秋から同じ泉北ニュータウンにある2つの団地の大規模修繕工事がはじまる。
共に170~180戸規模で築20年~30年になる団地である。ひとつは5階建の団地タイプ。もう一つはテラスハウスタイプと形式が異なる。
今日はいわゆる団地タイプの説明会。年度が変わり新しい理事の方への説明を行った。
工事業者選定に先立ち工事計画の説明会を開催していたのだが、新しい理事のほとんどが昨年度の説明会に参加していないため、再度確認を行う。
集合住宅の場合、管理組合の役に関わらないかぎりなかなか自分たちの住まいの(共用部)に関心を示さないのが現状である。大規模改修は人におきかえると人間ドックで発見された体の悪いところを治療するようなもの。きちんとインフォームドコンセントすることで、住まいの状況と将来を考えるきっかけとしたい。
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■雨のビッグバーン 廃止論が一時ささやかれていたがどうなったのだろう…

10年07月11日 23時45分45秒
Posted by: ateliersou
本日は大阪府建築士会青年メンバーによる来年度の全国大会大阪大会PRビデオのクランクイン。さてどんなPRビデオができるのか?楽しみです。
メンバーの一人が元映画助監督。さすが撮影のいろはを熟知している。ただ私を含めまわりが追いついていない…。みんなでひとつのものづくりに取り組む姿勢が、いつものように凄いものを作り出す予感がする。
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■撮影準備の様子
今回は、大阪の長屋、大阪城公園、DAIKOショールームが撮影の現場。
最初の長屋は耐震シェルターを用いた耐震改修の一つの方法。本来は家全体で耐震改修をすべきかもしれないが、高齢化がすすむ住宅改修では費用負担が大きすぎる。
必要な場所だけを補強する方法も、選択肢のひとつかもしれない。
無愛想なシェルターではなく、ちょっとした棚の演出などで見え方もずいぶんかわる。
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■耐震シェルターと利用した棚      ■長屋ならではの中庭、風通し良し!
次の撮影場所は、大阪城付近。たくさんの市民が健康管理のためのジョギングやサイクリングにいそしむ人の多さに驚く。この仕事は体力も大切な武器。明日から走ろうか…
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■OBPを背景に撮影する風景
10年07月09日 00時32分00秒
Posted by: ateliersou
親と子の都市と建築教室 家をつくろう2010が、今年も大阪市立住まい情報センターで
開催されます。
なんと今年で10周年。長かったなあというのが正直な感想です。
本日は、当日に子供たちを和ませる寸劇の打合せ。
建築士会青年メンバーだけでなく、大学生や高校の先生、そして東京建築士会の青年メンバーも参加!心配なのは大人が盛り上がりすぎて子供が引かないか…。
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■練習風景(7/8)

■親と子の都市と建築教室 家をつくろう2010■
 日程 2010年7月31日(土)~2010年8月8日(日)
 場所 大阪市立住まい情報センター 3階ホール
 参加費 無料
 定員 各回35名(応募者多数の場合、3日間とも参加する方を優先して抽選)
 申込期限 2010年7月17日(土)
 主催者 大阪市立住まい情報センター
10年07月04日 00時31分00秒
Posted by: ateliersou
今朝から奈良へ。
午前中は9/8から5日間にわたり開催される建築ワークショップ奈良2010の説明会に参加。
建築系の学生を中心とした学外体験・地域滞在型建築ワークショップ。関西と東京の学生が30名ほど参加。
私たち近畿建築士会協議会青年部会も有志の青年委員会を中心として協力する予定。
学生による自主的な運営は非常に面白い。http://www.aaf.khaa.jp/
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午後からは奈良県建築士会が出展している平城宮跡の交流広場へ。
青年委員会、女性委員会も出展。近建青で一緒だった懐かしい仲間と久しぶりの再会も…。
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10年07月03日 18時48分32秒
Posted by: okinawa2
一級建築士事務所 atelier SOU(大阪府知事登録(イ)第22894号)
桑原 宏明
(atelier)大阪市中央区谷町1丁目3-17-604
(office) 堺市北区金岡町704-2-4-703
TEL  :050-5805-9237
FAX :072-255-6884
e-mail:atelier_sou@ybb.ne.jp
所属団体 大阪府建築士会、日本マンション学会、NPO法人集合住宅維持管理機構
大阪産業大学、大阪大谷大学短期大学部非常勤講師
建築から住育活動まで幅広く楽しんでます!

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10年07月03日 01時20分00秒
Posted by: ateliersou
いまさらではございますが…ブログはじめました。
末長くよろしくお願いします。
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