リフォームする時・・・当然、キッチンの位置が変更になったりします。
床下の給排水の配管の計画ももちろん大事ですが、
意外と見落としがちなのが、換気扇のダクトの経路。


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今回は木造ではなくて、鉄骨造の現場です。

鉄骨造は木造と違って、外周に大きな鉄骨の梁が入っています。
ですので、換気扇のダクト(銀色の蛇腹のもの)を最後に外へ抜くとき、
梁より下に持っていかないと、鉄骨の梁に穴を開けることになってしまいます。

新築の場合でしたら、鉄骨の梁にダクト穴を開けることは可能です。
それなりの補強をしますので。

ですが、リフォームの場合はそうした行為は危険すぎます。
後からでは、適切な補強ができませんので。
もしそんな工事をしている現場を見かけたら・・・
その工務店は信用できない!と思ってよいでしょう。

とするとどうするか・・何かしらデザイン的なもので逃げるしかありません。

今回の現場では、キッチンの斜め後ろに収納を作りました。
キッチンの天井上に一度ダクトを抜き、
収納の中にダクトを下ろし、梁下に持ってきた、とうわけです。

収納の内部でしたら、このダクトが露出で見えていても何ら問題ありませんし、
嫌なら、その下に低く天井を付けても良いですね。

リフォームの醍醐味はこんなところにもあるかもしれません。

今回は鉄骨造でしたので梁下であればどこでも外壁に穴をあけられますが・・
コンクリート造ではそうは行きません。

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『家づくりのイロハ』の『ノ』 軒(のき)