今日のメニューは・・・・
ほろ苦いコーヒーと一緒にどうぞ。

むか~し、むかし
建築をさせて貰うのには、現場に無理やり連れて行かれました。
木 を 使うのには、 気 を使ったのです。


現場で建てる苦労や喜びを知った者だけが、棟梁になれて図面を描きました。
今みたいに、資格をとって直ぐ 建築士だなんて威張ってる人は居なかったんです。
棟梁も世襲制なんてのでは勤まりませんでしたよ。

建物のを建てる為の図面よりも、仲間に自分の意向を伝えるために。
アナタとの契約の為の図面じゃ有りませんでした。
数字優先の図面じゃなくても良かったんです。

アナタの望んでない建物を、棟梁が建ててやるって勝手な規模で建てていたのでもないんです。

土地を見て     ・・・今じゃ崖の上にも建てちゃいますね
穴を掘って      ・・・基礎なんて石だったから、下の地盤から造ってましたでしょ
木を探して来て   ・・・山の向きまで見て、木から育てて適した木を探しまくったんだよな

昔から馴染みの大工は、アナタのおじいちゃんのことも良く知ってます。
アナタの家族の事も家業の事もアナタより、知っていたのかも知れません。
一生に一度の・・・いや、家族一緒 三世代に一度の 家 でした。
だから、大切に長く使うのには機能が最優先だったんですね・・・
・・気密で腐らせるよりも
・・快適な間取りで、外に働きに出なくなるなんて

浴室だってトイレだって 家 の外で不便だったんだけどさ
・・・地下道で繋いじゃうの?
いや、銭湯みたいに 温泉みたいに 近所で共有してたんだ

家も建物も一人で占有なんて狭い考えじゃなくて、みんなで共有もしてたんかもね。
決して、役所の建物だけが共有じゃなかったよ。
家は子孫に残した 資産 だったんだ。住むのとは・・・今が快適ならいいのかな?


ふうっ~暗くなって来たので、またにしますか。