2012年 5月の記事一覧
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19(土)、20(日)と埼玉会館でASJ彩の国スタジオのイベントがあり、今ちょっと足の怪我をしており、苦しいところではありましたが、あまり立つことはなしで、参加しました。
埼玉会館は、言わずと知れた前川さんの設計であり、紀伊国屋とか、東京都美術館、につながる外壁打ち込みタイルの建築物です。久々に前川さんの建築に接して感じることは、特に外部空間ですが、親近感を覚えるボリューム、という感じでしょうか。
今やボリューム感を感じさせる建築は非主流になりつつあると感じますが、前川さんの外部のボリューム感は、外壁に囲まれた空間にしろ、1個のオブジェとしての建築としてにしろ、この打ち込みタイルという手法が喚起する、建物というよりは、大きな焼き物のような感覚を僕には感じさせます。
それが飽きの来ない親近感の基なのではないかと今回思いました。
アトリエラビリンス建築環境設計
西面に大開口部を取るために、一番スパンが大きいところで10Mぐらいです。
住宅金融支援機構の<フラット35Sエコ>を使い、その中の、省エネルギー対策等級4+耐震等級3、のパターンで行く予定なので、耐震等級3によって、構造体の骨組みのメンバーが大きめになるかとも思っていましたが、このプロジェクとは、1階には2階より多く柱を立てられることもあって、ほぼ想定内で納まりそうです。
プランニングはほぼOKとなっているので、詰めに入ります。
アトリエラビリンス建築環境設計
この画像は、近所の歯医者さんの建物の外壁なのですが、どうもわからないのです。
構造は木造か鉄骨造かで、窯業系の外壁パネルなのですが、目地のシーリングが?です。
上の画像の3本の縦目地の真中だけがシーリングで、両サイドはパネルに作られたダミーの目地です。近くから見ても違いがまったく分かりません。下の画像まで接近しても、常識的にあるはずのシーリングとパネルの段差が、他のダミー目地とほとんど同じです。ですが、触ってみると確かに弾性があるのです。もちろんダミーの目地は固いです。
この壁を見て、乾式工法なのに目地の位置がわからず、触ってみて初めて目地のシーリングがわかったぐらいです。なぜこれほどパネルの表面仕上げと同一の表情にできるのか本当に不思議です!
通常同一表情にしようとすれば、最後に外壁全体(シーリング部を含んで)を塗装するなり、吹きつけをするなりするのですが、パネルの表面をじっくり見て触ってしても、この表面仕上げは工場で作られてきています。
だとすると、パネルの表面仕上げと同一に見えるようなシーリング材が、各仕上げパターーんごとに作ってある?しかしそうすると、どうしてもパネルとシーリング材との境界の段差は玄人が見れば簡単にわかることになるはずです。
わかりません、どなたか教えてください。
アトリエラビリンス建築環境設計
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