2012年 9月の記事一覧
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擁壁とはいえ、家の前面に来る大事なデザイン要素です。
打ち放しコンクリート仕上げなので、型枠には注意を払います。各パネル間のつなぎ目、コーナー部の接合、セパ゚の割り付けなどを点検しました。
擁壁とはいえ、高さ2M未満なのでコンクリートの充填はしやすいので、ジャンカは出ないとは思いますが、念のためスランプは15としました。
アトリエラビリンス建築環境設計
この住宅は、河岸段丘の敷地なので擁壁を必要とします。道路面と建物敷地のレベル差は、2.5mほどありますが、擁壁の圧迫感をなくし、視覚的にスムーズに空間が道路⇒敷地⇒建物と流れるように擁壁の高さは1.3mほどにして法面を作り(そこを緑化して)建物GLにつながります。
このことによって擁壁の申請を不要としています。
地盤は先だっての遺跡調査でも目視しましたが、いいローム層で掘削しても崩れる恐れはありません。ここに打ち放しコンクリート仕上げの擁壁を建てます。来週配筋検査があります。
アトリエラビリンス建築環境設計
先週、NPO埼玉・住まいの会主催で東大の一条ホール/アネックスでの講演会で見学会+講演会がありました。設計者の河野泰治氏が建物の説明と講演をしてくださいました。
東大に行ったのは何十年振りかです。久しぶりに訪れた東大はずいぶん構内に建物が増えていました。安藤さんの福武ホール、香山さんの一条ホール、そして河野さんの一条ホール/アネックスなど、完璧なモダンデザイン以外にも、既存建築物のデザインを踏まえたものなど、百花繚乱です。
ついでに三四郎池にも久しぶりに訪れましたが、都会の喧騒から完璧に切り離され、周囲に建築物が一切見えないそのたたずまいは、今自分が文京区にいることを忘れさせる不思議な空間でした。
一条ホール/アネックスは、並木道の並木が道路に覆いかぶさる空間イメージから発想を得たということでしたが、その発想から現物の建築に至る粘り強い過程を河野さんから説明いただき、設計者の初心に帰るような気がしました。
アトリエラビリンス建築環境設計
ここのところずっと東京駅に行く用事もなかったのですが、たまたま丸の内の丸善ギャラリーに友人が出展していたので東京駅に行ってみると、駅の姿が変わっているではないですか!設計は言わずと知れた辰野金吾ですが、長い間復元改修工事をしていましたが、足場、シート等が取れてその全貌が見ることができました。
完成は10月のようですが、外観は完成していました。一言で言って威厳があります。手元にあった近代建築史図集を見てみると、確かに往時の姿になっていました。元の屋根はつぶれた感じの屋根ですが、これが効いているような気がします。
アトリエラビリンス建築環境設計
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