2009年 5月の記事一覧
今日の話は、庇その2-中間領域を作る。
庇の機能は野球帽でうまく説明できると
前回述べました。そして重要な機能をもう一つ。
視界の中に、長いツバの先端と風景とが常に
見えているということです。
このことで自分自身と他の物体の距離を知覚することが出来るのです。小さなボールを追うのに
絶対に必要な機能です。クルマのサイドミラーに
自らの車体の一部が見えるようにセットするのと
同じです。
建築的に言い換えると、空間を知覚するという機能です。空間とは「物体と物体の間に出来る隙間」
と訳せます。3次元空間が知覚出来ない不安は
誰でも味わったことがあるはずです。
下のイメージは、庇のデザイン操作によって
室内空間が、大きな庇に覆われたヌレエン、
そう中間領域をとおして、豊かな外部環境としなやかに
つながる様を示しています。
庇を使ってうまく中間領域をつくります。
庇の機能は野球帽でうまく説明できると
前回述べました。そして重要な機能をもう一つ。
視界の中に、長いツバの先端と風景とが常に
見えているということです。
このことで自分自身と他の物体の距離を知覚することが出来るのです。小さなボールを追うのに
絶対に必要な機能です。クルマのサイドミラーに
自らの車体の一部が見えるようにセットするのと
同じです。
建築的に言い換えると、空間を知覚するという機能です。空間とは「物体と物体の間に出来る隙間」
と訳せます。3次元空間が知覚出来ない不安は
誰でも味わったことがあるはずです。
下のイメージは、庇のデザイン操作によって
室内空間が、大きな庇に覆われたヌレエン、
そう中間領域をとおして、豊かな外部環境としなやかに
つながる様を示しています。
庇を使ってうまく中間領域をつくります。
映画「ブレードランナー」は、
未来の国籍不明の都市を舞台にしたアクション物。
デザインに係わるひとはたいてい観ていますね。
そう、いつもビタビタと雨が降っていて
アジアの混沌とした人の群れと屋台、
欧米人にとって刺激的なのでしょう。
わたしたちにとっては少々奇異に見えます。
さて、人は群れる性質ゆえに都市を築き、
結果、砂漠化させてしまいます。
歴史的に観て、興っては消える文明の後には
荒涼とした砂漠だけが残ります。
森が被い水を保つ大地を、
均しアスファルトで被ってしまうからです。
雨が降るとあらわれるカタツムリ。
最近この高原では雨が多くなりました。
温暖化の影響でしょうか。
でもカタツムリは喜んでいるようです。
未来の国籍不明の都市を舞台にしたアクション物。
デザインに係わるひとはたいてい観ていますね。
そう、いつもビタビタと雨が降っていて
アジアの混沌とした人の群れと屋台、
欧米人にとって刺激的なのでしょう。
わたしたちにとっては少々奇異に見えます。
さて、人は群れる性質ゆえに都市を築き、
結果、砂漠化させてしまいます。
歴史的に観て、興っては消える文明の後には
荒涼とした砂漠だけが残ります。
森が被い水を保つ大地を、
均しアスファルトで被ってしまうからです。
雨が降るとあらわれるカタツムリ。
最近この高原では雨が多くなりました。
温暖化の影響でしょうか。
でもカタツムリは喜んでいるようです。
小学校へは歩いて通えない私の地区では、
子供たちはバス通学をします。
そんな子供たちの間で
最近、見慣れない首輪をしていない大きな
茶色の犬がうろついていて怖い、
という話を聞きました。
前例もあるのでわたしは見てみぬ振りを
することにしました。
三匹目なんて!ぜったいムリです!
都会の人は身勝手です。
飼いきれなくなるとこの高原まで連れてきて
捨てていってしまうのです。
さて、悪い感は当たるものです。
ある日やっぱりうちに現れました。
大きくて目つきの悪い茶色の犬です。
子供たちが怖がるのも無理ありません。
でも私の後をしつこくついてきます。
以外に人なつっこいのです。
でも心を鬼にして保険所に引き取りに来て
もらうことにしました。
それを聞いていた女房がかわいそうだと言って
オイオイ泣くのです。
「わかったよ。君が面倒みてくれよ!」
こうして三匹目がうちの子になりました。
「ちゃろ」と名づけられました。
子供たちはバス通学をします。
そんな子供たちの間で
最近、見慣れない首輪をしていない大きな
茶色の犬がうろついていて怖い、
という話を聞きました。
前例もあるのでわたしは見てみぬ振りを
することにしました。
三匹目なんて!ぜったいムリです!
都会の人は身勝手です。
飼いきれなくなるとこの高原まで連れてきて
捨てていってしまうのです。
さて、悪い感は当たるものです。
ある日やっぱりうちに現れました。
大きくて目つきの悪い茶色の犬です。
子供たちが怖がるのも無理ありません。
でも私の後をしつこくついてきます。
以外に人なつっこいのです。
でも心を鬼にして保険所に引き取りに来て
もらうことにしました。
それを聞いていた女房がかわいそうだと言って
オイオイ泣くのです。
「わかったよ。君が面倒みてくれよ!」
こうして三匹目がうちの子になりました。
「ちゃろ」と名づけられました。
古い写真を整理していたら
懐かしい写真が出てきた。
再結成したCSNが初来日したとき
Nことグレアム・ナッシュ氏と記念撮影したものだ。
私はかつて音楽青年だった。
いや、音楽少年だった。
高校生のとき私は音楽部の部長だった。
音楽部と言っても軽音楽部で
先生たちから常にマークされている
不良の集まり、とされていた。
私は常に色々な機会に歌っていたし
外部のオーディションにも出ていたから
学園中のだれもが私は音楽の道に
進むものと思っていたそうだ。
私にとって音楽の才は月並みなものと思えたから
あっさり捨てて、デザイン道を志した。
そういえば最近は新しい歌をおぼえていない。
酔って弾くギターは30年前のレパートリーばかり。
多感な時期に染み付いたものは
一生携えて歩くことになるのか・・・・・・・・。
懐かしい写真が出てきた。
再結成したCSNが初来日したとき
Nことグレアム・ナッシュ氏と記念撮影したものだ。
私はかつて音楽青年だった。
いや、音楽少年だった。
高校生のとき私は音楽部の部長だった。
音楽部と言っても軽音楽部で
先生たちから常にマークされている
不良の集まり、とされていた。
私は常に色々な機会に歌っていたし
外部のオーディションにも出ていたから
学園中のだれもが私は音楽の道に
進むものと思っていたそうだ。
私にとって音楽の才は月並みなものと思えたから
あっさり捨てて、デザイン道を志した。
そういえば最近は新しい歌をおぼえていない。
酔って弾くギターは30年前のレパートリーばかり。
多感な時期に染み付いたものは
一生携えて歩くことになるのか・・・・・・・・。
庇と一言で言っても、このデザイン要素には
重要な機能がいくつもあります。この庇を
意識的に消滅させる手法も多く見受けられますが、
見た目の格好良さだけ考えていると、自然から
手痛いしっぺ返しを受けます。
多雨で日照率も高い日本の気候風土に庇は
欠かせません。このテーマを3回に分けて述べます。
今日は、その1-日照調整、防雨。
庇のことを説明するとき、私はいつも野球帽を引き合いに出します。この帽子は実に機能的に出来ています。
まず、強い日差しは目をくらませてしまいますから
前に突き出た長いつばは、直射光を和らげ
安定した視力を保つのに有効です。
また、余程の横殴りの雨でない限り、目に入らずに
済みます。人は顔が濡れるのを嫌がりますし。
下の断面図で今回のテーマに絞って言えば、
ここでの庇は、夏の太陽高度では直射光が
屋内に射さず、冬では屋内の奥まで射すよう
庇の形状、出が緻密に検討されています。
こうしたことが建築の設計では重要なことと考えています。
重要な機能がいくつもあります。この庇を
意識的に消滅させる手法も多く見受けられますが、
見た目の格好良さだけ考えていると、自然から
手痛いしっぺ返しを受けます。
多雨で日照率も高い日本の気候風土に庇は
欠かせません。このテーマを3回に分けて述べます。
今日は、その1-日照調整、防雨。
庇のことを説明するとき、私はいつも野球帽を引き合いに出します。この帽子は実に機能的に出来ています。
まず、強い日差しは目をくらませてしまいますから
前に突き出た長いつばは、直射光を和らげ
安定した視力を保つのに有効です。
また、余程の横殴りの雨でない限り、目に入らずに
済みます。人は顔が濡れるのを嫌がりますし。
下の断面図で今回のテーマに絞って言えば、
ここでの庇は、夏の太陽高度では直射光が
屋内に射さず、冬では屋内の奥まで射すよう
庇の形状、出が緻密に検討されています。
こうしたことが建築の設計では重要なことと考えています。
日がどっぷりと暮れる。
とたんにあたりは鼻をつままれても
わからないほどの暗闇に・・・・・・・・。
隣の、そのまた隣の別荘の奥様が
そう言って、真っ暗な夜を怖がっていた。
都会で育った私も
この暮らしを始めたときは、
この「本物の夜」に驚いたものだ。
どんな泥棒でも
この暗さでは仕事も出来ないだろう、と
かえって安全に思ったものだ。
しだいに、
このモノクロームの月明かりの下で
まるで、重力から開放されるような気分や
星明りに包まれる心地よさを知ると、
夜の散歩がやみつきになった。
そして、
足元を見ようと思うから
見えないことが怖いのだ、と気がついた。
地面に足の裏を
ひとーつひとーつ、ぴたっぴたっと、
合わせていく、この感じ・・・・・。
これだ。
とたんにあたりは鼻をつままれても
わからないほどの暗闇に・・・・・・・・。
隣の、そのまた隣の別荘の奥様が
そう言って、真っ暗な夜を怖がっていた。
都会で育った私も
この暮らしを始めたときは、
この「本物の夜」に驚いたものだ。
どんな泥棒でも
この暗さでは仕事も出来ないだろう、と
かえって安全に思ったものだ。
しだいに、
このモノクロームの月明かりの下で
まるで、重力から開放されるような気分や
星明りに包まれる心地よさを知ると、
夜の散歩がやみつきになった。
そして、
足元を見ようと思うから
見えないことが怖いのだ、と気がついた。
地面に足の裏を
ひとーつひとーつ、ぴたっぴたっと、
合わせていく、この感じ・・・・・。
これだ。
今設計中の「三千院もみじの家」。
ファサードのデザインに悩んでいます。
私としては珍しいことです。
故倉俣史朗先生はよく言っておられました。
「悩むということはどちらも良くないんだ。」
そんなこと言われましても・・・・・・。悩む。
一日中壁に図面を貼ってうーん、うーん悩んだ結果
決まりました。
建て主ご夫妻にピッタリなのはこれしかない!
完成をお楽しみに
ファサードのデザインに悩んでいます。
私としては珍しいことです。
故倉俣史朗先生はよく言っておられました。
「悩むということはどちらも良くないんだ。」
そんなこと言われましても・・・・・・。悩む。
一日中壁に図面を貼ってうーん、うーん悩んだ結果
決まりました。
建て主ご夫妻にピッタリなのはこれしかない!
完成をお楽しみに
ヘムロックヒルのそとぼうや。きょうは「いく」です。
近所の放し飼い犬のマルを従えて、白くてやせた犬が
この辺をうろついています。一見すると同じ白い犬の
とわに似ています。近所からは私が犬を放し飼いに
していると誤解されているようです。
お人よしの「とわ」は餌を分けてやったりしています。
私がヌレエンの上から「こらー!」といって追い払っても
次の日もまたやってきます。
「仕方ない。もう一匹くらい面倒見てやろう。!」
というと、分かっているのか、このやせ犬、
小躍りして喜んでいる。
またしても長男が「いく」と名づけました。
やせていて育ってほしかったからです。
もう8年も前の話です
近所の放し飼い犬のマルを従えて、白くてやせた犬が
この辺をうろついています。一見すると同じ白い犬の
とわに似ています。近所からは私が犬を放し飼いに
していると誤解されているようです。
お人よしの「とわ」は餌を分けてやったりしています。
私がヌレエンの上から「こらー!」といって追い払っても
次の日もまたやってきます。
「仕方ない。もう一匹くらい面倒見てやろう。!」
というと、分かっているのか、このやせ犬、
小躍りして喜んでいる。
またしても長男が「いく」と名づけました。
やせていて育ってほしかったからです。
もう8年も前の話です
今日は月曜日でしたが午前中は農作業をしました。
先週のうちに買っておいた苗がもう限界でしたので。
じゃがいも、とうもろこしはもう二週間前に植え付け
済んでますので、今日はきゅうり、とまと、ピーマン、
かぼちゃ、オクラ、バジルの苗を植え込みました。
真夏の収穫まで害虫退治や草取りを怠らずにします。
今年はきゅうりを多めに植えました。つけものの
腕が上がったので
先週のうちに買っておいた苗がもう限界でしたので。
じゃがいも、とうもろこしはもう二週間前に植え付け
済んでますので、今日はきゅうり、とまと、ピーマン、
かぼちゃ、オクラ、バジルの苗を植え込みました。
真夏の収穫まで害虫退治や草取りを怠らずにします。
今年はきゅうりを多めに植えました。つけものの
腕が上がったので
5月16日大工さんと打合せのため現場に行ってまいり
ました。メインの大開口部も、もうこれで10日目、
雨宮大工かかり切りです。それだけにすばらしい
仕上がりです。月曜日にはガラス屋さんの採寸
が出来そうです。25日木工事完了の目標で
がんばってもらいます。
ました。メインの大開口部も、もうこれで10日目、
雨宮大工かかり切りです。それだけにすばらしい
仕上がりです。月曜日にはガラス屋さんの採寸
が出来そうです。25日木工事完了の目標で
がんばってもらいます。
5月15日に木工事完了の検査に行ってまいりました。
大きな問題もなくよく出来ています。
足場を解体してしまう前に鼻隠しと破風の出隅部に
防水の処理が必要です。
また同日建具屋さんとも詳細に渡って打合せしました。
ここまでは工程表どうり。後は仕上工事を気を抜かず
監理していきます。
大きな問題もなくよく出来ています。
足場を解体してしまう前に鼻隠しと破風の出隅部に
防水の処理が必要です。
また同日建具屋さんとも詳細に渡って打合せしました。
ここまでは工程表どうり。後は仕上工事を気を抜かず
監理していきます。
もう八年も前になりますが、ヘムロックヒルには
たてつづけに三匹の迷い犬と二匹の捨て猫が
居ついてしまいました。
当時私の仕事は多忙を極め
家族がバラバラになりかけていた時期で
こころの再結束に貢献してくれました。
その後は不思議なことに1匹も出現していません。
本当に偶然の縁だと思っています。
そんな犬たち「そとぼうや」と
「はこいりむすめ」猫たちの紹介です。
今日はまず、とわ。
飛沢ビオトープの近くで白い子犬が
三匹拾われたと聞き、早速女房と見に行きました。
犬を飼ってみたいと漠然と思っていた矢先でした。
見てしまったらだめです。もらいてのない最後の1匹を
その場でしっかり抱いたまま、帰ってきてしまいました。
当時小学生だった長男は「とわ」と名づけました。
たてつづけに三匹の迷い犬と二匹の捨て猫が
居ついてしまいました。
当時私の仕事は多忙を極め
家族がバラバラになりかけていた時期で
こころの再結束に貢献してくれました。
その後は不思議なことに1匹も出現していません。
本当に偶然の縁だと思っています。
そんな犬たち「そとぼうや」と
「はこいりむすめ」猫たちの紹介です。
今日はまず、とわ。
飛沢ビオトープの近くで白い子犬が
三匹拾われたと聞き、早速女房と見に行きました。
犬を飼ってみたいと漠然と思っていた矢先でした。
見てしまったらだめです。もらいてのない最後の1匹を
その場でしっかり抱いたまま、帰ってきてしまいました。
当時小学生だった長男は「とわ」と名づけました。
土間のある家を作りました。
土間を通らないと入っていけない間取りです。
仕事はもっぱらここでしています。
高原に暮らしたいといらっしゃる皆さんの家を
ここからたくさん生み出しました。
土間は、森と生活空間のちょうど中間。
いづれここを台所にしようとたくらんでいます。
かまどがあり、
おくどさんがある台所・・・・。
台所は、囲われてお行儀よく納めてしまわず
もっと森へ、菜園へ、開かれていくと良いと
思い立ったからです。
散歩に出るたびにポケットいっぱいになる山菜や
近所の農家のおばちゃんが
いつのまにか置いていってくれた採れたての野菜を
ざぶざぶ洗って
ざくざくきざんで
ぼこぼこ湯がいて
そして・・・・・・・・・・・・・・・・食べたい!
土間を通らないと入っていけない間取りです。
仕事はもっぱらここでしています。
高原に暮らしたいといらっしゃる皆さんの家を
ここからたくさん生み出しました。
土間は、森と生活空間のちょうど中間。
いづれここを台所にしようとたくらんでいます。
かまどがあり、
おくどさんがある台所・・・・。
台所は、囲われてお行儀よく納めてしまわず
もっと森へ、菜園へ、開かれていくと良いと
思い立ったからです。
散歩に出るたびにポケットいっぱいになる山菜や
近所の農家のおばちゃんが
いつのまにか置いていってくれた採れたての野菜を
ざぶざぶ洗って
ざくざくきざんで
ぼこぼこ湯がいて
そして・・・・・・・・・・・・・・・・食べたい!
現場報告です。
象牙色のBOXING CLEVER /小淵沢
木工事75%です。外壁下地の胴縁は設計仕様どうり
完了です。明日からはいよいよ象牙色のスパンドレル
を張り始めます
象牙色のBOXING CLEVER /小淵沢
木工事75%です。外壁下地の胴縁は設計仕様どうり
完了です。明日からはいよいよ象牙色のスパンドレル
を張り始めます
ついこの間まで薪ストーブを焚いていたのに
今日のこの暑さはいったい・・・・・・?
一寸街までCD-Rを買いに下ったのですが
なんと30℃!!さっさと用を済ませて標高1100m
のヘムロックヒルに帰ると花盛りの春です。
やっぱりいいなここは。
様々な花の香りと、さわやかな風に乗って花びらが
舞っている。ちょうどイヌザクラの花が開きました。
地味ですが僕はこの花が大好きです。
今日のこの暑さはいったい・・・・・・?
一寸街までCD-Rを買いに下ったのですが
なんと30℃!!さっさと用を済ませて標高1100m
のヘムロックヒルに帰ると花盛りの春です。
やっぱりいいなここは。
様々な花の香りと、さわやかな風に乗って花びらが
舞っている。ちょうどイヌザクラの花が開きました。
地味ですが僕はこの花が大好きです。