大補のデザインディテール13-屋根のかたち
投稿日:2009年08月21日金曜日 07時08分00秒
投稿者:PDOパッシヴデザインオーケストラ カテゴリー: General
都会のビル型建築は「雨降り」という自然現象を
無機的なものにしてしまう。
水はどこから来てどこへ行くのか。実体感がない。
人は建築技術で自然をも克服できると
本気で思っているかのようだ。
屋根葺き材にはいろいろある。
瓦、スレート、金属板、ウッドシングル・・・・など。
でもすべて継ぎ目だらけだ。
なのに雨漏りしない。不思議だと思ったことがある。
水は、勢いを持って移動しているうちは
浸み込むことを忘れている。
しかし、いったん停留すると毛管現象で吸収を始める。
水の粒子の物理的特性だ。
吸水する物質の性質、飽和水量の問題でもある。
当たり前のことが理屈ではなく、
感覚として理解されていないと屋根のデザインは
できない。
屋根のかたちは、雨や雪から生活をどの様に
守り
たいかによって決まる。
また、屋根のかたち=室内空間のかたちだから、
それによっても決まる。
「建築は妥協の産物である。」とは林昌二先生
から教わった。
折り合い、バランスをとるのが建築家の仕事だ。
最近、片流れ屋根を何軒か手がけた。
1階から2階にかけての空間の一体的つながりを
表現したかったからだ。
天井を常に視覚内にし連続性を意識化する。
とても有効な手法だ。
ところが、日照調整機能、雨水処理に問題が出る。
日よけの庇デザインが必要になる。
また、雨水は一点に集中的に集まるから、
十分に検討された受け方と処理法が必要。
屋根のかたちは奥の深いデザイン要素だ。
無機的なものにしてしまう。
水はどこから来てどこへ行くのか。実体感がない。
人は建築技術で自然をも克服できると
本気で思っているかのようだ。
屋根葺き材にはいろいろある。
瓦、スレート、金属板、ウッドシングル・・・・など。
でもすべて継ぎ目だらけだ。
なのに雨漏りしない。不思議だと思ったことがある。
水は、勢いを持って移動しているうちは
浸み込むことを忘れている。
しかし、いったん停留すると毛管現象で吸収を始める。
水の粒子の物理的特性だ。
吸水する物質の性質、飽和水量の問題でもある。
当たり前のことが理屈ではなく、
感覚として理解されていないと屋根のデザインは
できない。
屋根のかたちは、雨や雪から生活をどの様に
守り
たいかによって決まる。
また、屋根のかたち=室内空間のかたちだから、
それによっても決まる。
「建築は妥協の産物である。」とは林昌二先生
から教わった。
折り合い、バランスをとるのが建築家の仕事だ。
最近、片流れ屋根を何軒か手がけた。
1階から2階にかけての空間の一体的つながりを
表現したかったからだ。
天井を常に視覚内にし連続性を意識化する。
とても有効な手法だ。
ところが、日照調整機能、雨水処理に問題が出る。
日よけの庇デザインが必要になる。
また、雨水は一点に集中的に集まるから、
十分に検討された受け方と処理法が必要。
屋根のかたちは奥の深いデザイン要素だ。
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