サンルームの設計について、

私はよく金魚鉢にたとえて説明します。


お祭りですくってきたかわいい金魚を

ガラスの金魚鉢で飼う時、まずどうしますか?

底にきれいな玉砂利を敷きますね。

そして水を張って水草を浮かせたりします。

金魚は快適そうに泳ぐでしょう。


日中四方から太陽を取り込みますが

水は熱容量が大きいとはいえ

夜ともなれば熱はどんどん逃げて

水温は急下降してしまいます。

金魚はたまりません。熱を蓄えておく機能が必要です。

それが底に敷いた玉砂利です。

石は熱容量が大きいですから

日中の太陽熱を吸収して超高温になることを防ぎ、

夜間はゆっくりと放熱して水温低下を防ぐわけです。


無尽蔵の太陽エネルギーを冬期家いっぱいに

取り込むのは誰もが当たり前に望むことです。

ただその熱エネルギーも昼間は室内を

暖めたとしても夜間ともなれば

あっという間に散逸して急に温度低下します。


熱をいっぱいに取り込みそれを貯金しておく。

これがサンルームです。

そのかわり、夏は逆に出来るだけ開放的になり、

ことに夜間は床付近に直接夜風が当たるように

設計しておく必要があります。


サンルームはよくよく考えて設計しないと

効果がないばかりか大変始末の悪いものに

なります。