甲斐の国を森に「きだくの家」プロジェクトPDO
投稿日:2011年11月02日水曜日 09時16分33秒
投稿者:PDOパッシヴデザインオーケストラ カテゴリー: General
都市型住宅には
コートハウスというデザイン手法があります。
雑多な都市環境のなかで、
周囲から隔絶した中庭空間を部屋や高い塀で囲い、
中庭に面して開放的にするのです。
外部、町並みに対してきわめて閉鎖的な表情となります。
この中庭の中央あたりに木を植えたりすることが多いでしょう。
ところが木はどんどん成長してやがて樹、巨木にもなります。
または、囲われることで根周りの風の抜けが悪いことで、
何年か後には枯れてしまうでしょう。
家相や風水でも屋敷の中に囲うようにして
木を植えることは凶とされています。
その考えをあらわしているのが「困る」と言う漢字です。
困るのは住人だけでなく木にとっても同じです。
さて、PDO(www.passivedesign.jp)の拠点のある高原から夜景を楽しむ甲府は、
町並みの形成に計画性というものがなかったようです。
狭く入り組んだ道、汚れた水路。
家並みに統一性もなく
「愛する街」と呼ぶにはいささか難有りです。
甲府を森にしたい。
埃っぽい冬風、重い夏風、どうにかしたい。
そこで、ひとつ家をつくったら必ず大きくなる木を一本植えるのです。
ただし、100年後のことを考えて植えなくてはいけません。
困ったことになるコートハウスの中庭に植えるのはだめです。
「困」のかこいの一方を開放してやる。
「区」と言う字の「メ」を「木」に変えてみます。
「きだく」と読む、木を抱くという意味の漢字が出来ました。
木が家というシステムの一部となるように、
木が家族の歴史を刻む一員となるように、
そして木を抱いた家は町並みとなって甲府は森になります。
コートハウスというデザイン手法があります。
雑多な都市環境のなかで、
周囲から隔絶した中庭空間を部屋や高い塀で囲い、
中庭に面して開放的にするのです。
外部、町並みに対してきわめて閉鎖的な表情となります。
この中庭の中央あたりに木を植えたりすることが多いでしょう。
ところが木はどんどん成長してやがて樹、巨木にもなります。
または、囲われることで根周りの風の抜けが悪いことで、
何年か後には枯れてしまうでしょう。
家相や風水でも屋敷の中に囲うようにして
木を植えることは凶とされています。
その考えをあらわしているのが「困る」と言う漢字です。
困るのは住人だけでなく木にとっても同じです。
さて、PDO(www.passivedesign.jp)の拠点のある高原から夜景を楽しむ甲府は、
町並みの形成に計画性というものがなかったようです。
狭く入り組んだ道、汚れた水路。
家並みに統一性もなく
「愛する街」と呼ぶにはいささか難有りです。
甲府を森にしたい。
埃っぽい冬風、重い夏風、どうにかしたい。
そこで、ひとつ家をつくったら必ず大きくなる木を一本植えるのです。
ただし、100年後のことを考えて植えなくてはいけません。
困ったことになるコートハウスの中庭に植えるのはだめです。
「困」のかこいの一方を開放してやる。
「区」と言う字の「メ」を「木」に変えてみます。
「きだく」と読む、木を抱くという意味の漢字が出来ました。
木が家というシステムの一部となるように、
木が家族の歴史を刻む一員となるように、
そして木を抱いた家は町並みとなって甲府は森になります。
- 記事投稿者情報 ≫ PDOパッシヴデザインオーケストラ
- この記事へ ≫ お問い合わせ
- この記事のタグ ≫