八ヶ岳の梅雨も明けました。

依頼を受けて二週間以上も経つのに

毎日うっとうしい日が続き現場調査が

出来ませんでした。


私の場合、建て主の要望をしっかり胸に刻み込み

そのうえで敷地に再度赴き、土地が求める声も聞き、

建築の有り様をその場で出します。

ですからその土地が一番良い表情を

見せてくれる天候、時間に、製図板に敷地図を

張りつけて、最大級に緊張してのりこみます。


依頼のあった敷地は標高1400mの八ヶ岳西麓。

深い森の中です。

鹿、猪たちのけものみちが縦横無尽にはしり、

ほとんどの地面はスギゴケに覆われています。


こうした敷地は、とにかくスカッと良く晴れて

真っ青な空の日にいかなくていけません。

散々歩き回って、すっかり森の人となり

敷地の真ん中で製図の開始です。