僕は小学生6年生のときクラスの仲間を誘って

野鳥研究会なるものをつくりました。

その当時の僕は野鳥に関しては博識で、

約200種くらいは識別できて

その生態や別名まで即答できました。

当時オタクという言葉はありませんでしたが

ようするにそれです。

日曜の度に目黒の自然教育園に出かけ野鳥を追っていました。

研究会では越谷のシラコバトや、野田の鷺山にも

行きましたっけ。


中学に入った頃、生録ブームがおこりました。

生録、ナマロク・・・・・。

なんてワクワクする響きでしょう。

SONY TC2800SD通称デンスケは僕の宝物でした。

5㎏もあるこのテープデッキをかついで

山から山へ、野鳥の声を、小川のせせらぎを、せみの声を、

生録するためにずい分出かけました。

薄明かりの高原の森の中で息を潜めて音を録る。

今でもそのときの空気感、緊張感を忘れられません。

家族旅行での僕は単独行動が多かったのでした。


そして今、鳥類は遥か昔に地球に君臨した恐竜たちの

後順応だということを知っています。

大気の酸素濃度が当時の2倍にもなる現代に適合するため、

恐竜は小さな鳥類に姿を変えて命をつないだのでした。


環境を好きなように変えてしまう人間。

人間は頭が良すぎて

進化も、順応もしないのですね。img-X06184116-0001.jpg