大補ブログ

• 2010年03月07日 大補のデザインディテール２４－回り階段の極意

鉄骨階段はゆれる。 鉄骨階段は角におでこをぶつけそうで怖い。 でもその優美さは他の材質、工法では表現できない。 ストックホルムのアスプルンドの図書館を見てきた建て主は 鉄骨の回り階段の採用を希望した。 本間至先生直伝のデザインを実践してみた。 ...

• 2010年02月25日 手積み石集落の家１

まちづくりやむらづくりとは通常、 各都を結ぶ街道すじを軸に発展し 宿場町や地場産業の拠点となって 小単位が連続する。 こうした主流のまち形成とまったく脈絡なく 存在する集落が日本には多くある。 主に中世以来からある隠れ里のことだ。 多くは急...

• 2010年01月22日 絵声３１－雪原に青い風船

久々のＲＣ造です。 しかも寒中工事です。 都会の皆さんには珍しいかもしれませんが、 こんな事は普通にやります。 最近の気象情報はすごい精度ですね。 雪の予報どころか冬風の強さまで伝えてくれます。 寒波が去って、季節風が弱まった！ 良しコンク...

• 2010年01月15日 絵声３０－三千院もみじの家完成！

盆地を北に見下ろす、 古い集落と湧水のせせらぎ、 そして桃の果樹園に囲まれた里山にある。 古い民家に共通のデザインボキャブラリーを取り入れ、 場にふさわしい表情ができた。 外壁は藁入りの土塗り壁と 杉板に古色塗りのコンビネーション。 屋根はい...

• 2010年01月07日 絵声２９－氷の華

昨年暮れ、断熱屋さんと話す機会がありました。 「水発泡のウレタンフォームはほんとに画期的ですよね。 ご自宅も当然そうしているのでしょう？」 「はい。でも引越し当初は前が寒かったですからほんと快適でしたが、 最近ではそれが当たり前ですからなんとも思わ...

• 2010年01月01日 絵声２８－スプリンググリーンの思い出

新年明けましておめでとうございます。 いつも私のブログをご覧頂いているお一人お一人にご挨拶申し上げます。 私はスプリンググリーンを訪ねたあの秋の日を 何度も何度も思い出します。 F.L.ライトの豊かな発想はその生い立ちによるものが大きいでしょうが、 ...

• 2009年12月25日 絵声２７－沢地に浮かぶ寝間

この森全体の伏流水、表流水がこの敷地には流れ込んでいます。 母屋はそのリスクから免れるために 唯一小高くなったところに 去年完成しました。 今度は、星を見ながら寝るベッドルームの増築を依頼されました。 建築可能なスペースは沢地です。 小川のせ...

• 2009年12月18日 大補のデザインディテール２３－あなたは網焼派？鉄板焼派？

悩みぐせのついてしまっている私は些細な事で悩みます。 肉は網で焼いた方がうまいのか、 鉄板で焼いた方がうまいのか？ 高級なステーキ屋さんに行くと「これだけの良い肉ですから焼くのはお任せください。」 などと言われて目の前の鉄板で職人さんが焼いてくれた...

• 2009年12月12日 大補のデザインディテール２２－カーポート

飛騨の古民家を訪ね歩いたとき、農家の造りは合理性に満ちていて 現代の住デザインのヒントが多くあることに驚きました。 限られた資材、人力、情報で極限まで洗練されたデザインは、 「美しい」と思いました。 さて、そんな農家には重要な働き手としての馬を納...

• 2009年12月05日 絵声２６－F.L.ライト50年記念事業参加

「大自然の中で建築をしたい。」 私の切なる思いは、１８年間八ヶ岳の自然との対話であったと同時に F.L.ライトの自然観、価値観の模索でもありました。 タリアセン　イースト、ウエストを訪ねその言葉が聞こえてくるような、 そして同じ職業人としての苦労の賜物...