大阪万博会場へのアクセス駅の一つとして整備された、
ＪＲ東海道本線の橋上駅『茨木(副称・万博東口)駅』
で降りると、大きなバスターミナルが拡がっている。
この広場を起点として北へ伸びる大通りを歩いて３分
の距離にある、ＲＣ造・地上５階建て(１～２階が店
舗・３～５階が賃貸共同住宅)の、間口が長い既存建物があった。



特に
小生事務所に託されたクライアントの指令は、新たに
エレベーター設備を取り付けてて下さいとの一点であ
ったが、仕事の内容は、建築確認申請に必要な殆どを
占める既存部分の調査、中高層建物による近隣住民等
の対応、既存ＲＣ造部とＳ造ＥＶシャフト部との構造
解析など・・・思いの他、一人前の大人であったと気
付いた時は、あとの祭りでした。

大阪のターミナル駅・阪神電鉄『梅田』から神戸に向かって
三つ目の『野田駅』と、交差して走る地下鉄『野田阪神駅』
それぞれから歩いて３分程の便利な場所にあり、商店街通り
と巾員４メートルに満たない道路とに接する角敷地で、古い
Ｗ造２階建の『店舗(麻雀)付住宅』を解体撤去して、新たに
ＰＨ付Ｓ造３階を建てる改築工事である。



特に、貸卓麻雀業の風俗営業許可条件の一つである保護施設(学校
・有床付の病院・・・)が一定の距離以内にある為、既存店舗の一
部を残して竣工検査を受ける必要があった点と、道路後退に伴い
長手の敷地が削られて商店街に面する間口が狭くなり、クライア
ントの強い要望だった、貸卓の台数を減らすことなくいかにして
ゆとりのあるレイアウトが可能か・・・の二点に神経を尖らせた
ことを思い出す。