バブル景気が始まる前年、今から２６年前になりますが、
関西方面で拡がりだした手打ちうどんのフランチャイズ
チェーン店が関東方面に乗り出す、直営の１号店として
選ばれたのが、東京都江東区木場にある集合住宅の１階
妻入れタイプの貸店舗であったが、なぜか計画案の提出
だけで終わりを告げられた、悲しい幻の作品である。



特に
和風レストランとしては珍しい、本格的なオープン
キッチンスタイルを軸とし、小上がり席・カウンタ
ー席・テーブル席をバランスよく配置し、全て固定
椅子タイプを採用した、働き手にもやさしい店作り
をめざし、落ち着き・庶民感覚をキーワードに据え
て等など・・、一銭にもなりませんでしたが、夢の
あるひと時を懐かしく思い出します。

現在
このチェーン店は、ある大手和風レストランのグル
ープ会社に吸収されたようですが、屋号は変わらず生きているようです。

４年余り続けて、１００回の節目を迎えることになった
投稿作品は、細く長く設計事務所の運営を支えてくれて
いる、ホール店舗である。

大阪府の南部、関西国際空港をかかえる泉佐野市で和歌山
市と結ぶ、第二阪和国道沿いに、今から２９年前建った、
寮付Ｓ造２階建と、別棟で大規模の二層式駐車施設を従え
た遊技場である。



特に
建物の出来上がり新鮮度を大きく左右する、新材料・新工法
等の採用について、建築工事予算を絞ることなく、比較的自
由にチャレンジすることに理解を示し、名も無い小生に設計
監理を任してくれるクライアントに多く出会えたのは、運が
良かったからだと思う。

ただ
この吊工法による大板ガラスの、取り付け施工現場に、何度
もチャンスがあったにも関わらず、一度も立ち会うことが出
来なかったことは強き、現場主義者として、大いに反省するところである。