2009年 5月の記事一覧
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09年05月29日 11時58分36秒
Posted by: hokouannakao
俳優が、いろいろな役柄を演じたい思いと、設計者が,いろいろな用途の建物を計画したい
思いは、共にチャレンジャーとしての苦労は伴いますが、思いの丈は同じだと察します。
この戸建住宅に求められた課題の一つは、双方の両親を引き取り共に暮らすという特異な
三世代住宅のあり方を、いかに未来的な指方性をもって立案出来るかでした。
静なるプライベートな空間は1階部分をそれぞれの両親が過ごす場に、3階部分を施主夫妻
と子供が憩う場に決まり、サンドイッチ部分の2階が家族の集うパブリックな空間で、特に
「食事と団欒」をキーワードに施主夫人との度重なる話し合いのなか難産の末、小生にとって
初の「コ」の字型システムキッチンの誕生となりました。
机上論では、このプランが動線上理想のタイプとされながらも「一人っ子」に終わった理由の
一つに、この家族が醸し出した執念に近いモチベーションでのやり取りしたシーンが、現在
に至るまで再度演じきれなかったところに在り、猛省する点であります。
思いは、共にチャレンジャーとしての苦労は伴いますが、思いの丈は同じだと察します。
この戸建住宅に求められた課題の一つは、双方の両親を引き取り共に暮らすという特異な
三世代住宅のあり方を、いかに未来的な指方性をもって立案出来るかでした。
静なるプライベートな空間は1階部分をそれぞれの両親が過ごす場に、3階部分を施主夫妻
と子供が憩う場に決まり、サンドイッチ部分の2階が家族の集うパブリックな空間で、特に
「食事と団欒」をキーワードに施主夫人との度重なる話し合いのなか難産の末、小生にとって
初の「コ」の字型システムキッチンの誕生となりました。
机上論では、このプランが動線上理想のタイプとされながらも「一人っ子」に終わった理由の
一つに、この家族が醸し出した執念に近いモチベーションでのやり取りしたシーンが、現在
に至るまで再度演じきれなかったところに在り、猛省する点であります。
09年05月22日 13時06分12秒
Posted by: hokouannakao
嘗て、大阪国際空港に直結する高速道路沿いは、広告塔
の銀座通りとして、一流企業にとって人気の高い路線の一
つで、この建物も時勢の欲求に乗った、看板の賃料だけで
採算の合うローコストのビル造りを求められ、工事内容は
法的にも最低限度の内外装を施し、建築物検査済証の交
付を受けた段階で小生の手を離れます。その後、募集して
いた広告主が決まり、借り手側の(B)工事として工作物の
申請手続を経て広告塔工事が完了します。
10年経ち、空港の国際線が泉州沖に移った為、看板の収
入は途絶えましたが、テナントビルの賃料収入に切り替え
るべく、エレベータ設備の増築を始め内装等の充実を計り
難局を乗り越えられました。
それから15年後、自社ビルを探していた会社に売却され
たオーナーは、現在も「悠悠閑閑」の老後生活を過ごされているようです。
の銀座通りとして、一流企業にとって人気の高い路線の一
つで、この建物も時勢の欲求に乗った、看板の賃料だけで
採算の合うローコストのビル造りを求められ、工事内容は
法的にも最低限度の内外装を施し、建築物検査済証の交
付を受けた段階で小生の手を離れます。その後、募集して
いた広告主が決まり、借り手側の(B)工事として工作物の
申請手続を経て広告塔工事が完了します。
10年経ち、空港の国際線が泉州沖に移った為、看板の収
入は途絶えましたが、テナントビルの賃料収入に切り替え
るべく、エレベータ設備の増築を始め内装等の充実を計り
難局を乗り越えられました。
それから15年後、自社ビルを探していた会社に売却され
たオーナーは、現在も「悠悠閑閑」の老後生活を過ごされているようです。
09年05月14日 12時01分03秒
Posted by: hokouannakao
ある実業家の自邸に始まり、二番目の店舗も市街地
に建つ2階建ての商業施設で、前回と異なる点は将
来3~7階部分を集合住宅として利用可能な増築予定
を含んだ、新耐震規準に基ずく建物でした。工事は順
調に進み、行政当局の検査済証の交付も受け、無事
開店に辿り着きました。
ところが間も無くしてクライアントから、増築予定部の
建築確認申請の手続き要請を受け、急遽分厚い増築
申請書を作成した時点で、何故か作業中断の指示が
ありました。不審に思い原因究明の調査をした結果、
基礎工事の段階で現場に居合わせたオーナーにゼネ
コンの設計社員が発した「増築予定の建物にしては
基礎が小さい」との一言で不信感を抱かれ、証拠確認
を行う為の言動であったと判り、不可解さは一応解消
しました。
その後、利害を共有した付き合いで七作品まで進み、
次の仕事は、娘さん夫妻の住宅計画でした。オーナー
と打ち合わせを重ねている途中で、突然「別離」の決意
を告げた発端の一つは、この出来事が小生の脳裏に隠れていたのかも知れません。
に建つ2階建ての商業施設で、前回と異なる点は将
来3~7階部分を集合住宅として利用可能な増築予定
を含んだ、新耐震規準に基ずく建物でした。工事は順
調に進み、行政当局の検査済証の交付も受け、無事
開店に辿り着きました。
ところが間も無くしてクライアントから、増築予定部の
建築確認申請の手続き要請を受け、急遽分厚い増築
申請書を作成した時点で、何故か作業中断の指示が
ありました。不審に思い原因究明の調査をした結果、
基礎工事の段階で現場に居合わせたオーナーにゼネ
コンの設計社員が発した「増築予定の建物にしては
基礎が小さい」との一言で不信感を抱かれ、証拠確認
を行う為の言動であったと判り、不可解さは一応解消
しました。
その後、利害を共有した付き合いで七作品まで進み、
次の仕事は、娘さん夫妻の住宅計画でした。オーナー
と打ち合わせを重ねている途中で、突然「別離」の決意
を告げた発端の一つは、この出来事が小生の脳裏に隠れていたのかも知れません。
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