1889年41歳の折に描かれた、画家ポール・ゴーギャンの「光輪のある自画像」は引っ越してきた宿の食器棚の扉に描いたものだという。

1883年、35歳のゴーギャンは、12年間務めたパリの株式仲買商ベルタン商会を辞め、日曜画家としての生活に終止符を打ち、専門画家の道を歩み出す。

 

特に

安定した収入の道を閉ざし、妻子もいたゴーギャンのこの転身は、小生が設計事務所を立ち上げた年齢・家族構成・生活環境・等々が少しだけ重なり、彼にとっては勇気ある運と実力を世に問う、怖いもの知らずで自信に満ちた、ギリギリのタイミングであったような気がする。