小生が住まうところから東に向かう隣町、高槻市で大手
デベロッパーが南北方向に走る川に沿って広がる丘陵地
を切り開いた住宅地の一角にある、北側隣地の一辺を除
き他の三辺が道路に囲まれ、西側道路の向かいは低木が
茂る丘が続く閑静な佇まいで高齢の母親を抱えた娘さん
が企画し、9年前に竣工した、ホームEV設備など高機
能なバリヤフリーを駆使した、木造2階の建て替え住宅である。

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特に
クライアントとは、電話で何度か遣り取りしただけで、
顔見知りの棟梁と親戚筋にあたることも手伝い、出し
ゃばらず計画案を提示し出しゃばらず法に基づく中間
検査・完了検査をこなし、今では通用しない過去の存
在となった代願申請業務に徹したことが、顔を写す事
を躊躇う作品になりました。
最近発売された書き下ろし作品『色彩を持たない多崎
つくると、彼の巡礼の年』で作家村上春樹さんの人物
像に近づきたく思い読みかけたのは、消化不良の一点
で幽かに関連性がある、この体験のせいでしょうか・・・・・。