2014年 4月の記事一覧
今年は先月(3月)に専門の植木屋さんにお願いして
大規模な枝おろしをしたので、敷地全体がスッキリとして空が広い印象です。
下は去年の同じ時期の写真。
ケヤキ、コナラ、ソロ、エゴなどの武蔵野の雑木が大きく伸びて、木々の大きさの違いがよくわかります。
武蔵野の雑木は成長が早く、枝おろしや間伐をしてもすぐに新しい芽が伸びてくるので・・・
昔から、炭や薪などの燃料(幹や枝)、椎茸の栽培(コナラなど)や堆肥(落ち葉)などに使われて
里山として循環していたのですが、現在の生活で、それを取り入れるのはなかなか難しい状況です。
(今年の枝おろしで発生した木々:植木屋さんにお願いして、太めのものだけ置いていってもらいました。)
枝おろしで発生した大量の枝はそのままだとチップになるか、廃棄物として焼却されるだけですが
薪ストーブの薪燃料として使用すると、とても有効です。
無料の燃料として使用できるだけではなく・・・、
チップや廃棄物にする際の処分代が必要なくなるというメリットもあります。
(処分しようと思うと、結構な金額の処分代がかかります。)
小さな薪(焚きつけ用)・・・
大きめの薪と・・・
枝の玉切り、薪割りなどちょっと汗をかく作業が必要になりますが・・・
資源循環の視点から考えると
薪ストーブの導入は地域の環境保全ためのちょっとした手助けになるかもしれません。
内装の仕上げ材として
「 50%程度、木質化(無垢材)した住宅は、住み手が良好な睡眠を得るのに最も効果的である。」
という研究結果(慶応義塾大理工システムデザイン工学科:伊香賀教授)が、最近わかったそうです。
その要因としては、木の香りが強いほど「好ましさ」と「リラックス度」が高いこと、
無垢材を好ましく思う見た目の効果が上げられていました。
また、見た目の好ましいと感じる割合が、
50%をピークに100%に近づくにつれて下がる傾向にあったり、
壁面においては木の使用量が多くなるにつれて見た目の好ましさが低下する
という興味深い結果もありました。
室内の仕上げ箇所を「床」「壁」「天井」に分けて考えると、
約50%というのは「床」と「天井」を合わせた程度の面積で、
割合とすると「壁」の仕上げを抜いたくらいがちょうどいいバランスのようです。
自分の経験則的には・・・、
あまり木質系の材料を使いすぎると部屋に圧迫感が出てきたり、狭さを感じたりする。
だから、室内空間をデザインする際は、木質系の仕上げ(主役)に対して、
どこかに余白(脇役)というか抜いた部分が必要なのでは・・・と感じていたので、
研究としての結果の裏付けがあるとやはりそうかと少しうれしい気持ちになります。
この研究において、「無垢材の種類による差異」の研究があるのかどうかはわかりませんが、
これまでいろいろな住宅で使用した経験から考えると、
やはり杉や檜などの比重の軽い(空気を多く含んだ)国産材のほうが、より効果は大きい気がします。
ただ、無垢材の種類によって室内の雰囲気や使い勝手などが、かなり変化しますので、
住空間において住み手が、どの部分を重要視するかによって
使用材料を使い分けていく必要はあるかと思います。