厚生労働省の「不慮の事故死亡統計」ってのを見ますと、現在では交通事故での死亡よりも家庭内での死亡事故の方が多いそうです。
交通事故での死者は年々減ってるのですが、家庭内では増えてる・・・・
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原因別では、溺死、窒息、転落・転倒、火災、中毒の順なわけで、溺死が一番多い。
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家庭内で溺死といえば、お風呂になるわけです。どの家庭内での事故を見ても半数以上が65歳以上の高齢者と呼ばれる方々であり、溺死も同様です。

一昔まえの、銭湯で入浴してた時であれば、一人ではないのでお風呂で溺死ってのは、本当に少なかったはずです。それが、いわゆる内風呂の時代になって溺死が増えたのではと思っています。
また、溺死で言えば子供も多く、お風呂に残り湯を残しておいて、遊んでいて浴槽に落ちてっていうパターンのようです。火災に備えて浴槽にお湯を残すのは良いかと思うのですが、小さい子供さんがいない家限定にされた方が安全ですね。

お風呂もそうですが、トイレも内開きの扉は危険です。いわゆるコールドショックで梗塞を発症した場合など、トイレやお風呂の洗い場で倒れこんだ時に内開きですと身体が邪魔して開く事ができません。出来れば引き戸にするか、外開きにすべきです。

次に転落ですが、一番多いのが踊り場の無い廻り階段での転倒かと思います。十分な踏み面が無い内側を降りる場合が一番危険です。階段手摺も外周側に取り付けて外側を歩くように誘導するといいですね。たまに手摺の無い階段とか写真でよく見ますが、あれは怖いですよね。

転落で多いのが、ベランダからの転落。手摺子が横だったりするのも足がかりとなりダメですが、二次的につけたエアコンの屋外機や、ベランダに置かれた椅子などに立ち、手摺を乗り越え転落するというパターンです。エアコンの屋外機の設置には十分に注意をはらって場所選びしてくださいませ。

捜してみると住宅内にも危険はいっぱいあります。
この辺の想像力を働かせて計画した住宅は危険度は低くなっていくと思います。

あ、火災は言うに及ばずですので、今回は省略^^;