今日も暑いっす。

さて、私は右下のリンクにもあります「ウッドマイルズ研究会」って会にも所属してるわけですが、これは建築資材の地産地消を促進するために、その建築資材の輸送距離から輸送により排出される二酸化炭素量を割り出そうって事をしています。 ウッドマイルズ算出体験も出来ますよ。詳しくはHPをごらんあれ。

で、今日のタイトルは「国産材を使おう」なわけですが、林野庁の木材輸入実績(2009)では、丸太・製材・チップ・合板・集成材を合わせて金額ベースで87億ドル弱輸入しています。日本で使用してるこれらの木材の国産率は25%程度と言われています。
下は林野庁の木材需給表です。

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そして木材需給動向(H19)はこんな感じです。いわゆる木材の自給率は23%弱しかないわけですね。食料と違ってこの自給率って国内に木材が足らないわけじゃなくて、単に輸入材の方が安いからって理由だけで輸入され、その結果国内の林業が衰退しちゃったんですね。もう主伐の時期を迎えた杉や桧はいっぱいあるのに。。。。

この表では、輸入が前年比で減ってますが、これも単に不況で需要が減った結果なだけです。とほほですね。

さて、前置きはこれぐらいにして。この木材需給動向から何が見えてくるか・・・・
年間に6400万m3もの木材を輸入してることがわかりますが、これは何を意味するか。木材1m3に約250kgの炭素が含まれています。それを二酸化炭素に換算すると炭素に酸素が結合して916kgになります。ということは、年間に5860万トンもの二酸化炭素を輸入しているって事なんですね。しかも87億ドルも出して。

木材を輸入するって事は、他国の二酸化炭素を輸入してるって事なんです!

木材の場合は炭素を固定化していますので、木造住宅も炭素の缶詰状態なわけですが、これを焼却した場合には二酸化炭素となり放出されるわけです。国産材の場合は国内の二酸化炭素を固定化しているわけで、国内で焼却しても元に戻るだけでプラマイ0なわけです。ですが輸入材はそうじゃない。

ということで、今日のテーマ「国産材を使おう!」となるわけです。

一般の木造の家の場合、1m2あたり約0.2m3程度の木材を使っています。40坪ならば6.6トン程の炭素を固定化しているって事ですね。これが二酸化炭素になると3.67倍に増えますから。。。。ゾッとするでしょ。

そんなわけで、わけのわかんない住宅エコポイントなんかするよりも、国産材利用者に補助を出すとかの方がずっとエコだし日本の林業の為だと思う私です。