2014年 1月の記事一覧
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2×4工法の上下階音の遮音には、気を使います。
単家族の場合でも、広間と寝室との関係や
横引きの排水音などなど。
ここでは、これまでの経験を活かして、
防振吊り子による振動回避と上階構造用合板上への強化石膏ボード敷き、
さらに、セルロースファイバーによる吹き込み断熱施工。
いつもお世話になっているマツナガの責任施工。
http://www.ms-matsunaga.jp/insulation/index2_2a.html
この施工は、セルロースファイバーの面密度の高さが、
遮音に有効なことを、以前の遮音改修で確認済。
施工までに、電気、排水、配管などの
すべての施工を完了し、
天井前面に、シートを張ってから吹き込みます。
なかなか大変な作業ですが、
これで、一気に断熱・遮音施工ができあがりました。
各吹き込み穴を塞いでいる白い素材は、
エンデバーハウスのパーフェクトバリアー。
こちらも、100%ポリエステルで作られた
身体に優しい、素手で触っても大丈夫な断熱材です。
http://www.endeavorhouse.co.jp/pbtop.html
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アトリエの防犯対策は、外部通報のセキュリティ装置。
しかしながら、米松框引き戸の出入り口や窓は、
フロートガラス厚5mmという
何とも心許ない仕様・苦笑。
静岡でも、チョイチョイ発生する空き巣対策や
地震時の飛散防止対策を兼ねて、
住友3MのスーパーレイヤーULTRA600フィルム
を実験的に導入しました。
このフィルムは、数μm厚の薄膜ポリエステルフィルムを
40層も積層する『薄膜積層』構造により、
従来比で40倍の引き裂き強度と強靱な貫通性能を
実現した透明フィルムで、
その中で最厚181μm厚の超飛散防止タイプ。
さらにUVカット、傷のつきにくいARコートも。
どのくらいの強度があるかというと、
JIS R3205 1040gの鋼球を8.7m以上から
落球させても、未貫通。
あるいは、ショットバック試験、
周辺支持したガラスの中心に、45kgの重りを
振り子式に120cmから振り下ろして
ガラス面に衝撃を与えても、
裏面への突き抜けやガラスの50%以上が飛散しない。
http://www.mmm.co.jp/cmd/scotchtint/professional/about/feature/superlayer/
ということで、ガンガンに叩いても、大丈夫・・・、
といっても、試す勇気はありませんが・苦笑。
転ばぬ先の杖、住まいの大切なデータや書類を
守るのも、大切なことですね。
果たして、その結末は。。。
いや、結末はいらない...
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ごく普通のタッパーに、そのまま入れた食パン、
人工乾燥の天竜杉材と食パン、
天然乾燥の天竜杉材と食パン。
特に、コメントしませんが、
昔ながらの自然な乾燥が一番ということ。
さらに、人工的な力を加えないと、
そこには自然の摂理が、あるということです。
それを裏付ける科学的な根拠も、あるのですが・・・驚きです。
http://www.ts-dry.com/hagarashi.html
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木製建具の気密処理は、非常の難しい。
いろいろな建築家が、ディテールを考え、実践しています。
ガラス部はペアガラス化するとして、問題は隙間。
ここをピンチブロックやモヘアなどのパッキンで、
擦り合わせていきますが、
それと合わせて、建具と枠との関係性も重要。
そこで有効な手段となるのが、隠し框。
内側から開口部を見ると、
ガラス面しか見えない納まりのこと。
つまり、建具の框は、
一回り大きく外側にあるという納まり。
これだと、建具の框(障子枠)が、
上下、左右とすべて枠側に向き合うので、
隙間風対策には、かなり有効となります。
ただ、気をつけなければならないのは、
その場合のクレセントと引き手。
通常あるべき建具の框が隠れているので、
ガラス面の小口を活用する納まりとなります。
自邸時代にはあった金物や引き手が、
次々と廃番になり、
泣く泣く、框を見せる納まりにしていましたが、
亡くなられた先代からのお付き合いのある
建築金物ベスト社。
http://www3.best-x.co.jp/besthp/index.html
いろいろ相談しているうちに、
『macchanさん、じゃ、造りましょう。』
・・・・・、さすがにエッと思いましたが、
いや、今動いている物件では、
7〜8個が、せいぜいですよというと、
まぁ、50個作って、ぼちぼち。。。
い、いや、何軒やらなければならないのか・笑
ということで、
自邸の引き手を提供して、型をおこし、
最初に必要な3月中旬には間に合うことに。
感謝、感謝であります。
この引き手が、入用な方は、ベスト社へご依頼ください。
ちなみに、その横に見える引き寄せ締まりは、
建築家・吉村順三氏の金物をベストが製品化してものです。
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年末になんとか上棟しました池田山物語。
国吉田物語に続く、静岡県産杉材+Jパネルによる
落とし壁工法の住まいです。
プレカット工場と施工者も、同じメンバーですので、
そのノウハウを忘れないうちに、再登場。
手の込んだ電気工事も、同じメンバーで苦笑。
現場も近く、こういうことはなかなかありませんが、
設計ー施工と良い連携がとれています。
今回は、2階に広間・厨房・畳の間から
外部空中デッキ、そして遠望の山並みへと続く、
空間の流れと大屋根にあけられた空窓とシンボルツリー。
魅力的な内部と外部の繋がりを、
現しの杉の構造体が、優しく包み込みます。
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豊田物語は、お父様の思い出を継承する住まい。
玄関扉、下足入れ、床の間、障子、欄間など、
新しい住まいに再生して、継承します。
その中で、一番大きなものは、玄関下屋。
銅板葺きの屋根は、
・杉丸太/柱・梁 140Φ×2本
L=2500/3300
・杉化粧垂木/40×70@455×10本
・杉木舞/24×24@160×11本
・杉広木舞/21×100×3500
・杉化粧野地/12×90
から構成されており、解体時に大工さんにより撤去。
洗いを掛けて、使用できる材料を吟味し、
杉木舞と杉化粧野地は、小さい釘が多く、
再生を断念し、新しい材料に。
化粧垂木は、再生する屋根の位置が逆となるため、
どうしても、留め付けの釘あとがでてしまうので、
ここに、絞り丸太を追加して隠しました。
杉丸太は、アンカーにより土間に緊結され、
格段に、頑丈な仕様に変身。
新しい材料と古い材料との色違いは、
外部用ステインを変えて、色合わせ。
全体として、違和感なく再生完了。
あとは、玄関扉と欄間が再生され、
ガルバリウムの外壁や墨入りモルタルが引き締めると、
さらに、イイ感じになりそうです。
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小上がり的な感覚の畳の間では、
大体30~40cm程度上げることが多いですが、
その結果として、天井高さが2.1m程度となり、
落ち着いた、籠もり感のある空間となります。
これが、心地よさを産み出します。
しかし、そこは住まい。
雑多のモノ、来客用の毛布など、
収納スペースとしての活用も求められます。
一番使いやすいのは、引き出すタイプの収納ですが、
畳の間の配置によっては、その部分も限られます。
そこで、引き出し収納と畳を上げる収納を併用し、
普段使いと必要時に、分けて活用します。
まずは、テーブルと併用するL型構成。
窓側を畳敷き収納として、
テーブル側を引き出し収納として活用。
次は、部屋形式の畳の間。
入り口側の1箇所しか引き出せないために、
奧に三連連結引き出しをズルズルと。
残りの6マス分は、畳を上げて収納。
この畳を上げる収納では、仕切り板に
60Φ程度の穴を2箇所ずつ開けて、
内部の空気が流れるようにして、
湿気の停滞を防ぐようにしておきます。
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その結果として、天井高さが2.1m程度となり、
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雑多のモノ、来客用の毛布など、
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畳の間の配置によっては、その部分も限られます。
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窓側を畳敷き収納として、
テーブル側を引き出し収納として活用。
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今年もアトリエから心地よい住環境を
創造していきたいと思います。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
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