2017年 8月の記事一覧
先月の広島帰省のおりに訪れました
さだまさしさんの同級生・黒越シェフの『黒きん』
http://atelier-m-architects.at.webry.info/201708/article_3.html
今月の帰省では、久しぶりに宮島に行くので、
宮島 レ・クロへお邪魔しました。
http://lesclos.jp/miyajima_les_clos
瀬戸内海や宮島の味覚もお目当てですが、
明治45年竣工・築100年の建築リノベーションにも興味津々。
日本の伝統建築の中で、日本庭園を眺めながら
舌鼓を打つ欧風料理は、また格別でした。
コースランチをいただきましたが、
時折、黒越シェフとお話しをしながら、
楽しく、美味しく、宮島の刻を過ごすことができました。
あなごのパスタ、もみじ豚の宮島ハチミツ添え、
前菜のタコの味深さに驚き、
お聞きすると数時間煮込んでいるとのこと・・・
前菜の中の一品にもこの手の加えようです。
食後に、2階のレセプションの部屋も見せていただき、
日本の伝統建築の職人の技術も堪能しました。
ここの欄間が、みごとな富士山と松林、
う~ん、これは三保の松原のようでした。
場所は、観光客で賑わう表参道商店街から
1本奧の町家通りにある静かな町家街。
町家を改装した洒落た店舗が点在して、
宮島の古き良き時代にタイムスリップできます。
宮島、大鳥居、厳島神社、千畳閣(豊国神社)、弥山、水族館・・・・・
観光で来られた方には、盛りだくさんの宮島ですから、
なかなか1本入った町家通りに
脚を運ぶことは少ないかもしれませんが、
ここはお勧めです。
レ・クロの椅子は地元広島のマルニ木工さん
「HIROSHIMA」シリーズ
https://www.maruni.com/jp/items/st_maruni_collection/st_hiroshima.html
いろいろとどうも、ありがとうございました。
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陶磁器の生産地、美濃焼でも有名な多治見。
ここは、その焼きの技術を活かした、
タイル産業が発達した地でもあります。
そんな多治見に、ユニークなモザイクタイル美術館があります。
藤森照信設計による多治見モザイクミュージアム
http://www.mosaictile-museum.jp/
突然現れる粘土山を模したような大きな山型の塗り壁、
その頂部に松の木が点々と植えられて、
下の方に小さな入口が穴のようにポツン。。。
とにかく、最初は全体の大きさというか、
建物のスケール感がよく分からない。
人が入って、初めてその巨大さが分かりますね。
その塗り壁には、様々な陶磁器やタイルの割れた破片が埋め込まれ、
小さな小窓と竹の樋が一箇所。
この巨大な塗り壁を塗り上げるのに、どれほど多くの
左官職人さんの努力があったことか。
そして、やっぱり気になるのはこの山型の外観と松の木、
裏はどうなってるの???
横に回ってみると、これまたそのまんまの屋根形状・笑
当たり前すぎて、こちらがいろいろ考え過ぎてしまうところが面白い。
よく見ると植えられた松の木のメンテナンス用ハシゴが
しっかりと用意されております。
中に入りますと、まず最上階の4階まで一気に登る階段が。
その上が明るいだけに、階段の暗さが一層引き立ちます。
階段脇の穴ぐらは明るくなって、
中を覗くと上にトップライトがあり、
これは、コルビジェのロンシャン教会の採光塔のようです。
上がりきると、これまた天井に穴が開いた半戸外空間。
丸い穴の周囲からワイヤーが床に絞り込まれて、
そのワイヤーには、沢山のモザイクタイルが挟み込まれ、
まるでタイルノシャワーが降り注ぐようです。
http://www.mosaictile-museum.jp/collection/
ここでは、タイル貼りの流し台やトイレ、壁画など
かつて生活の中に溶け込んでいたモザイクタイルの姿。
階下の室内ギャラリーには、様々な種類の
モザイクタイルが展示されていて、
モザイクタイルを設計に使ってみたくなります。
その他にも、既製品に土塗りを施した照明器具、コンセント、
果ては、防火扉まで・笑
モザイクタイルと貼った消火栓などなど、
まだまだいっぱい面白いものが見つかりますよ。
最後のショップで、500円モザイクタイルつめ放題、
少々遠慮して、コップ余らしていると、
もっと山盛りに入れても大丈夫ですから・・・と
お店の人に、もう一踏ん張りを促され・苦笑
皆さんも是非、コップいっぱいに。。。
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名古屋から北へ35km、旧岐阜県庁跡地の再開発に建つ、
伊東豊雄氏設計のぎふメディアコスモス。
http://g-mediacosmos.jp/cosmos/about/character.html
岐阜市の市立中央図書館と交流ホール、プラザ、
そしてギャラリー、スタジオからなる複合施設です。
『知の拠点』、『絆の拠点』ということで、
市民相互の交流が、より啓発されるように
オープンな建築の中に、各ブースが点在して、
それぞれが適度な独立性を保ちながら、その気配を感じられる
プランニングは、大きな家と小さな家の組み合わせ、
これが、訪れた市民により親しみを持たせて、
それぞれが、さまざまな活動を楽しめるように仕掛けられています。
http://g-mediacosmos.jp/cosmos/floor_map.html
そして、圧巻なのは2階の中央図書館。
全体を覆う構造体の木製格子によるシェル構造屋根の下に、
『グローブ』と呼ばれる逆さまの漏斗形状のかさが浮かび、
大空間の建築に、小さな居場所が点在して、とても落ち着く。
さらにこの中に、自然の光や機械式の換気と自然対流、
床からの輻射冷暖房により、大空間の省エネルギー対策が施されている。
http://g-mediacosmos.jp/cosmos/about/20161026115337-25a7532106aebe9aa9c397694f314320d00ebea6.jpg
岐阜の厳しい冬に、市民のこの上ない居場所となることが、
容易に想像できる、気持ちの良い建築でした。
さらに、コンビニやスターバックスも併設されて、
いつまででも、滞在できる仕掛けもあり、
岐阜市民の『知の拠点』、『絆の拠点』となるでしょう。
同じ敷地内に建設される同氏設計の岐阜市庁舎ができあがると、
さらに相互に連動したみんなの広場となりますね。
http://www.city.gifu.lg.jp/secure/29461/1_01_sekkeikonseputo.pdf
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『うだつ』とは、屋根が連続する町屋にあって、
屋根の両端を一段高く棟を立ち上げて、
火災の類焼を防ぐ、防火壁のこと。
この『うだつ』を造れるのは裕福な家であり、
それが庶民からの願望となって、
『うだつ』を造れるように成功すること、
すなわち『うだつ』が上がる という語源となりました。
名古屋出張の折りに、美濃和紙で有名な美濃市に、
江戸から明治時代の商家の家々が多く残り、
この『うだつ』の街並みが形成されています。
http://www.minokanko.com/udatsu/
さすがに、1300年の歴史を持つ美濃和紙を産んだ町だけに、
それぞれの間口も大きく立派で、
小坂家(国指定重要文化財)、旧今井家(市指定文化財)など
連子格子窓の連続が美しい。
平安時代から江戸時代にかけて、
奥行きに関わらず、間口の広さで間口税が掛けられたため、
間口3間前後のうなぎの寝床のような町屋が出現しましたが、
ここでは、間口5〜6間の家もあり、
さすが豪商の町を感じさせます。
そして、その両側に立ち上がる『うだつ』も立派なもの。
むくりの付いた屋根に合わせたむくり『うだつ』、
さらに、それぞれが立ち上げた二重の『うだつ』まであり、
往時の繁栄を今に伝える美濃の街並みでした。
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久しぶりに東京での講演会のお知らせです。
facebookを通してご縁をいただいたのが、
全国で企業研修をおこなっている北村美由起さん。
その(株)北村クリエイト主催による講演会。
https://ameblo.jp/transactional-analysis/
・『男の美学・講演会』
熱くしなやかな3人の男たち
○高野誠鮮:僧侶、ローマ法王に米を食べさせた男
○高野登:人とホスピタリティ研究所
元リッツカールトン日本支社長
○松永務:建築家 アトリエMアーキテクツ主宰
・2017年11月19日(日)
13:20~16:40 開場13時
・会場:エッサム神田二号館4階
東京都千代田区内神田3-24-5
・参加費(税込み)
1.5万円(プレミアム席)
1.0万円(8/31申し込み)
1.2万円(9/1以降申し込み)
10/20締め切り 定員130名
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さだまさしの詩島では、さださん高校時代の同級生の方々に、
引っ越しのお手伝いをしていただきました。
皆さん、若い頃からさださんと詩島へ集まって、
旧交を温めていたということですが、
今回も、それぞれ遠方より集まっていただき、
詩島の各施設の荷物の整理と移動を手伝っていただき、
本当に助かりました。
完成後に母屋の広場でBBQパーティをおこなったのですが、
そこで、コックの正装でお手伝いいただいたのが同級生で、
シェフの黒越勇さん。
下ごしらえされた料理は、BBQとは思えない味でした。
実は、広島や宮島で4店舗をお持ちのオーナーシェフ。
元ANAクラウンプラザホテルの総料理長、
2000年ドイツ開催の世界料理五輪・金メダルと
錚々たる経歴のシェフの匠です。
http://lesclos.jp/company
広島出身の私は定期的に帰っているので、
番組後、またお邪魔しますとお話ししたものの、
なかなかスケジュールが合わず、
いらっしゃる時に伺えませんでしたが、
先日、やっとお会いできました。
広島の八丁堀、東急ハンズ裏手にある
鉄板焼きの『黒きん』
http://lesclos.jp/kurokin
店名の黒きんのロゴは、
さだまさしさんの直筆です。
鉄板を挟んで、調理を拝見しながら、
さださんや詩島のお話しで、盛り上がり、
美味しい楽しい刻を過ごすことができました。
また、寄らせていただきます。
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焼杉はその名の通り、杉の表面を焼いて炭化層を創り、
杉材の耐久性を増すという古来からの手法です。
杉板三枚を三角形に組んで番線で留めて、
起こした火の上にかざすと、
やがて煙突効果で上まで火が上がって、
上部から煙と共に勢いよく炎が吹き出します。
その状態になって、火から離して、
横に倒して、番線を外して内側の燃えた部分を露出させて、
水を掛けて消化すると、できあがり。
動画は少し湿気が多く、炎が上がっていませんが、
乾燥時期の煙突効果の炎のでは、
予想以上に大きな火や火の粉がでるので、
一般的な住宅街では、できる作業ではありません。
新築の住宅でもたまに見かけるようになった
焼杉の外壁ですが、大きな問題はそれをどこで杉を焼くか。
街中の現場ではもちろん御法度はいうまでもありませんが、
工務店の作業小屋とて、周囲に住宅はあるでしょう。
よほど周囲に何もないところでないと、
煙や火の粉の問題で、できません。
さだまさしさんの個人所有の詩島では、
リフォームするにはコストが掛かりすぎるため
RC基礎と鉄骨の補強を断念したバンガロー棟三棟。
その上部構造の木造はしっかりしていましたから、
この構造躯体を浴室棟や便所棟の再生や
他の施設の補強材に再利用する逆転の発想。
個人所有の島に外部から資材を運ぶことを
極力少なくする必要があり、効果的な手法でした。
そのバンガロー棟の外壁の杉材を高圧洗浄して、
外壁材として使用するものは、焼杉に、
内装材にも転用しています。
焼杉の外壁材として再活用しました。
焼杉の製作動画はこちら。
https://youtu.be/e7ygwtNF5s8
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広島・呉の大之木ダイモが提供する
Jパネル落とし込み構法の商品住宅『木香の家』
http://daimo.jp/kinoie/modelhouse/4960/
私が計画・設計に参画しましたが、
その『木香の家』を紹介する冊子が届きました。
モデルハウスの写真と住まいの特徴、
そしてJパネルの特性と概要など、
分かりやすく、良くまとめられております。
もしご興味がありましたら、ご連絡ください。
『木香の家』の概要説明はこちらから。
http://atelier-m-architects.at.webry.info/201707/article_2.html
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