2011年 5月の記事一覧
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主暖房を床暖房を主体とするときには、
効率とランニングコストを考えて、
やはりガスによる温水式で、エコウィル併用がお勧め。
しかし、ちょっと局所をという場合は、電気式も有効です。
前提条件は、高気密・高断熱の省エネ等級4、
夏季の日射遮断と冬季の日射確保ができる庇計画、
そして、住まい全体の自然の通風計画。
ここ数年で、5軒目の採用となります
電気式床暖房は、中部加工(株)/CKの浜松製。
http://www.chubu-kako.jp/history/history.htm
PTCヒーターと呼ばれる自己温度調節面状発熱体。
一定の温度まで上昇すると自然に電流が流れなくなり、
温度が下がる、つまりヒーター自体が電流を制御する優れもの。
その秘密は、面材に使用されている炭素粒子。
もともと、車の防音シートを生産してい中部加工/CKさんは、
こうした薄くのばす技術を有する会社で、
生産当初から縁があって使用しておりますが、
地産地消の静岡版床暖房フィルムです。
http://atelier-m-architects.at.webry.info/201003/article_20.html
国の地域新規産業創造技術開発費補助事業に
2年連続で採択された研究開発費、
名古屋大学との技術支援で開発されたお墨付き。
また、これと併用して使用するのは、
もちろん、無垢板のフローリング。
ただし、これは高価な床暖房対応型ではありません。
一般的なフローリングですが、
以前の住まいで実験的に使用して、
張り方や施工に注意すれば、反りの問題が無く、
以後、定番として標準仕様としております。
また、写真のように構造用合板上には、
遮音用に、強化石膏ボード厚12.5を敷き込んでいます。
いろいろな経験と実績を経て、
繫がっている技術と素材と人が、
ローコストで快適な私の住まい設計を支えてくれています。
ご覧の浜松物語2011は、
6/18(土),19(日)にオープンハウスをおこないます。
ご興味のある方は、お問い合わせください。
macchanアットマークmva.biglobe.ne.jp
アットマークを@に置き換えてください。
・基本計画固まる。
http://atelier-m-architects.at.webry.info/201007/article_2.html
・基本設計打ち合わせ。
http://atelier-m-architects.at.webry.info/201008/article_8.html
・木曽桧タテ枠材による国産材2×4工法。
http://atelier-m-architects.at.webry.info/201101/article_20.html
・建て方完了。
http://atelier-m-architects.at.webry.info/201102/article_6.html
・現場発泡ウレタン吹付断熱のポイント。
http://atelier-m-architects.at.webry.info/201105/article_13.html
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解体工事が始まりました富士物語2011。
50年ほど前の建物ですが、
夏暑く、冬寒い、さらに増築に増築を重ねて、
リフォームでは、耐震性・断熱性
そして肝心の機能性を含めて、
与条件である要望を満たせない。
そこで解体して、新築ということになりましたが、
そこは、歴史を積み重ねた住まい。
いろいろと新しい家に、継承していけるものがあります。
まず、屋根瓦。
今回は、金属屋根となりますが、
下ろした瓦は、外構の床仕上げとして再利用。
解体にかかる部分の既存の石畳は、
敷き直して、新しいアプローチへと接続。
内外部に見えていた、差し渡し8mで、
ほとんど太さの変わらない、通直の丸太梁は、
新築の広間のほぼ同じ位置、方向で再利用。
玄関と応接間の2つの格天井は、
洗い直して、加工して1つの格天井に再生し、
新たな玄関の天井へ。
玄関、和室、書院にあった欄間や建具の組子。
これらは、建具の中に組み込んで、
温故知新の体現に。
建物全体のカタチも、以前の風情を残し、
ご家族の心象風景や歴史を継続しつつ、
耐震性・断熱性・省エネ性の格段に向上した
新しい住まいへと生まれ変わります。
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浜松物語2011も造作工事大詰め。
この辺りで、建設過程のポイント部分をご紹介。
最近の私の住宅で、屋根直下の断熱材に
使用しています現場発泡ウレタンによる吹き付け。
一瞬にして100倍に発泡するウレタンが、
タル木内に充填されていきます。
ポイントは3つ。
1.天井裏のない片流れ屋根ではより効果的。
2.気密フィルムを併用する。
3.電気配線の経路やジョイントボックス配置の考慮。
私が利用しているのは、
愛知県が本社のフォーム断熱(株)さん。
ビフォーアフターでもお世話になってます。
http://www.foam.co.jp/
フォームライトSLは、熱伝導率0.034w/m.k
公庫区分Dの断熱性能。
屋根直下で160mm、天井で140mm厚で
断熱等級4を満たします(Ⅲ〜Ⅳ地域)。
施工時には、周囲への飛散を押さえるため、
ビニール養生は欠かせません。
施工風景は、とても大変そうです。
ご覧のように、職人さんも発泡だらけ・・・。
施工後は、余分な部分をヘラで削ぎ落とします。
瞬時に、100倍に発泡(膨張)しますので、
しっかりとした、密な断熱層が作れます。
また、硬化後も柔らかいので、
ある程度木材の伸縮にも対応します。
この辺りが、見逃せないメリット。
片流れ屋根直下では、天井裏がないため、
電気配線の経路や回路のジョイントボックスなど、
タル木内で処理するか、少し野縁で天井を作るなどして、
設備への対応を考える必要があります。
この断熱材は、湿気を逃がすことができるため、
屋根直下で使用する場合には、
気密フィルムとの併用が必須となります。
でないと、野地合板裏での結露を起こす原因となります。
その上に、通気層を取っている場合は良いですが、
私の場合は、片流れ屋根全体を断熱層として、
通気を設けないことで、コストダウンをしますので、
気密フィルムは、必ず併用します。
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密かに、終了が早まるのでは?
と思っておりましたが、やはり・・・。
今年年末までの受付予定だった
住宅エコポイントが、
予想より需要増大のため、
急遽5ヶ月短縮され、7月末の着工分で
終了することが昨日、発表されました。
http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk4_000017.html
国土交通省のホームページを見ても、
告知文の改行が見苦しく、
慌てた感が漂っております。
ここ2年余りの断熱材不足、
量販店での断熱サッシ、
太陽光発電パネルといった建材販売。
さらに、東日本大震災からの
建材や製品の供給ストップや納期延長。
とても、年末まで財源は持たないだろうなぁ
というのは、エコカー減税は家電エコポイントの
前倒し終了で経験済み。
とはいえ、これまでの自動車、家電と違って、
住宅では、経済波及効果が段違い。
東日本大震災による停滞する経済活動、
浜岡原発停止による電力不足や
東京電力賠償枠組みによる電力料金値上?
これでは製造企業は、トリプルパンチ。
そして、今回の住宅エコポイント終了で、
この先、日本経済はどうなっていくのか、
想定外ではない、日本の行く末を
国民全体で、考えねばなりません。
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