2011年 7月の記事一覧

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11年07月27日 07時48分05秒
Posted by: macchan
Ks階段1.jpg
外部階段を製作するには、鉄骨骨組みというのが
まず、基本となりますが、
それが、取り付く建築の表情に併せて、
素材や施工方法を選択すると、
様々な表情を見せてくれます。

小田急線の生田駅界隈の沿線に経つ、
賃貸併用住宅の鉄骨階段。
厚さ12mmの鉄板とチェッカープレート、
ステンレスワイヤーによって構成され、
最小限の厚みのシャープな階段構成。
Ks階段2.jpg

これは、階段内部に光を導くために、
薄さを追求した階段となっています。

住まいのサービス動線の役割を持つ外部階段。
みぞ形鋼のササラに、厚さ60mmの米杉無垢板を
載せた木の柔らかさを表現した階段。
外部階段11.jpg

段板となる米杉は、カンナを掛けないで、
ラフソーンというノコ目引きにするのがミソ。
これが、すべり止めの役割を果たします。

スチール丸パイプの手摺には、
上部で横板を留め付けて、隣家との目隠しに。
外部階段12.jpg

いずれも、基本骨組みは鉄骨ですが、
シャープさと柔らかさの対極表現となっています。

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11年07月19日 07時36分33秒
Posted by: macchan
玄関ポストT1.jpg
ポストの位置が、日々の生活パターンを変えるとは、
これまでも、よく言ってきました。
http://atelier-m-architects.at.webry.info/201101/article_3.html

ポストには、その受け口が必須ですが、
それは、玄関や下足箱の中だったり、
階段室の踊り場だったりと、
その家の成り立ちに深く関わってきます。

ポスト受け口1.jpg
玄関脇の階段廻り、
そこに小さな三角形が受け口が、
ポスト口からの風の流入を押さえる
薄いゴムの内仕切りと共に、さりげなく。

1階の寝室から、2階広間へ行く途中で、
気軽に取り上げられるという、
日常の生活パターンを考えた動線計画です。
ポスト受け口01.jpg

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11年07月08日 06時28分46秒
Posted by: macchan
埋込洗濯機パン1.jpg
洗濯機置き場に、通常設置される洗濯パンという
洗濯機を置く、排水溝付き防水パン。

私は、ほとんど設けない派。
昔は、洗濯機の給水蛇口と洗濯ホースとの
接続部に発生するわずかな緩みによる
気がつかない水漏れには有効ですが、
はずれた場合には、ととても洗濯機パンだけでは処理できない。

それよりも、洗濯機パンの立ち上がりのある
パン内外の廻りに積もっていく、
ホコリの掃除が難しい方が気になってしまいます。

現在では、緊急止水弁付きという、
ホースがはずれると遮水するタイプの水栓使うので、
洗濯機パンな無しでおこなうことが多い。
この場合は、洗濯機の床排水口を
どこに設けるかをちゃんと指示することが必要です。

あるメールをキッカケに見つけた快住研さんの
埋め込み型のフラット洗濯機パン。
http://kaijuuken.com/

ほぼ床にフラットで、排水口だけが
床下へ凹んでいるため、
ホースの接続が洗濯機下でできます。

これは、なかなかの優れもの。
ただし、半埋め込みのため、土台や根太との干渉を
事前にチェックすることが大切です。


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11年07月05日 07時17分18秒
Posted by: macchan
バスコートモミジ1.jpg
浴室の窓は、小さく・曇りガラスというお宅が多いと思いますが、
換気のためには、ある程度の大きさが必要です。
さらに、大きくすると入浴時の影が気になる。
まして、その窓が透明では、
お隣さんならずとも、建て主の方が気になりますね。

私の場合は、ユニットバスを使用しないので、
在来浴室+米杉板貼りが基本となるため、
大きな窓で、換気をとることは必須ですが、
もう一つ、大切な理由があります。

それは、浴室前の庭空間を取り入れること。
浜松物語のお宅は、台形のような変形地のため、
この広がりを利用して、上部にサービスバルコニーを設置。
http://atelier-m-architects.at.webry.info/201106/article_10.html

その下に浴室を持ってくることによって、
バルコニー下を利用したバスコート空間が、
必然的にできあがります。

このバルコニーの柱を利用して、
目隠しの米杉横桟板を設置、
さらに、ヤマモミジを植栽し、春夏秋冬の入浴ライフ。
上部のデッキは、スノコ状ですので
雨は落ちてきますので、植栽も可能。
もちろん、影対策のブラインドも設置します。
モミジ1.jpg

さて、外構完成前の建物チェック時、
まだ、バスコート前の横桟が設置されていない時ですが、
ちょうどそのお隣の方と立ち話、
『あの、浴室の窓ガラスが素通しなんだけれど、
 あれ、何かの間違いですよね・・・苦笑』

自分の家の窓前が浴室なのに、
その窓が素通しなので、
落ち着いて、窓が開けられない。

ご夫婦で、ガラスが間違っているんじゃない?とか、
いや、塀ができるんじゃない?とか、
いろいろと議論を呼んでいたとのこと。

事情を説明して、そうだよなぁ・・・笑。
いろいろご心配をお掛けしたバスコート裏話です。
バスコート施工前1.jpg

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11年07月01日 07時08分31秒
Posted by: macchan
タリアセン11.jpg
タリアセンといえば、フランク・ロイド・ライトの
建築活動拠点であると共に、彼の建築学校でもあります。
イーストとウエストがりますが、
現在でも、フランク・ロイド・ライト財団により、
夏季・冬季キャンパスとして運営されています。

そのタリアセンの名を冠したスタンドがタリアセン1。
初めは、自邸のために設計された卓上スタンド。
チェリー材と和紙調アクリルで構成され、
シンプルでありながら、味わい深い、
アトリエのパソコン周り主照明。

製品付属のシリカ球から電球色蛍光灯へ変えていましたが、
今回、それをLED球へ変更しました。

40W相当では、一番全光束(明るさ)が
485lm(ルーメン)と高かったシャープ製。
LED電球1.jpg

LED球は、根本が機器収納部となって、
光る部分が半球状しかないので、
上部への光の拡散具合が少々心許ないと思っていましたが、
使用してみると、それほどでもなく、
自然な明るさと熱の無さを実感。

日本の照明器具メーカー・ヤマギワは、
このライト設計の照明器具について、
唯一、復刻版の製品製造を許されています。
http://www.yamagiwa.co.jp/mailmagazine/unchiku-010.html

フロアスタンドタイプのタリアセン2もありますが、
こちらは、3倍ほど高価。
実機は、静岡駅南にあるホテルブリヴェの1階ロビーで
見ることができます。
http://www.hotel-prive.com/hotel/index.html
中部国際空港・セントレアのZETTON CAFE&EATS
にも、ガラスケースに入ったタリアセン2が、
幾つも並んでいて、壮観です。
http://www.centrair.jp/restaurant/shop-list/014/index.asp
タリアセン21.jpg

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