2021年 7月の記事一覧

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21年07月28日 17時12分26秒
Posted by: macchan

屋根の軒を出すのは設計の定番ですが、
妻側の開口部や勝手口には庇を取り付けます。

こうした箇所の庇はタル木の持ち出しができないので、
直接、壁からの持ち出しになるので、
建築で作るとあまり出すことができなかったり、
出を取ろうとするとそれなりの厚みが必要となりますが、
それでは、ちょっと見た目のスッキリさがでない。

こういう時は、スチール加工を併用して
片持ち庇を900mm程度持ち出すことができます。
躯体側に、コウチボルトの受け材、
スチールには下地の木材が上下に
造作できるように取付形状を考えます。
こうして、薄くて出が十分ある小庇ができあがります。

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21年07月27日 19時47分24秒
Posted by: macchan

私の住まいでは上棟して屋根ができあがると、
その同日にはルーフィング施工がおこなわれて、
雨に対応できるようにしています。
当たり前のようなことではありますが、
枠組み壁工法のパネル化工事でも、
建て方時の天候調査と屋根が架かる時点での
ルーフィング施工は、天候とにらめっこ。
このタイミングでの雨は避けなければなりません。

そして、その後には外部サッシの搬入取付が始まりますが、
今回の現場では、ウッドショックは回避できたものの、
サッシの生産にも遅れが出ていて、
納期が三週間ほど延びてしまったので、
透湿防水シートを開口部まで巻き込んで、
内部作業の支障が無いようにしました。

こうして、外壁の通気胴縁や軒裏の下地処理で
外部の大工工事が始まりますが、
ここで、内部は私のひとり仕事タイムとなります。

これから入る電気工事の前に、
スイッチやコンセント、照明器具、
さらにメディアコンセントやテレビ・オーディオ廻りの
HDMI、LAN、スピーカー配線などの設置位置を
躯体に直接描いて指示します。

これには、ウェスタンレッドシーダーの割付、
タイル割付など指示するには
相当な図面が必要となるので、
それを建築・電気設備に図面で伝えて、
打ち合わせ、施工、現場チェックをするよりも、
設計監理者の私が、直接躯体に描き込んだ方が早い。

ということで、現場にパソコンを持ち込んで、
臨時アトリエを開設して、
ひとり黙々と作業をおこなった方が、
かえって早いという経験に基づいています。
また、私がここまでやることで、
建築・電気設備・設備他の各職方さんが、
普段以上に、力を入れてくれるという
好循環の副作用が産まれます

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21年07月02日 17時24分56秒
Posted by: macchan

今回の住まいの工法は枠組み壁工法。
平屋主体ということを考えると在来工法という選択もありますが、
平面計画、断面計画、立面計画に全体の構造計画、
そして、設備計画とダクト工事計画などを
総合的に判断すると、在来工法ではちょっと難しい。
躯体工事は、パネル化・建て方という
静鉄ホームズのパネル工場の仕事となっております。

・住まいの基礎工事までに決めるべきことは多数
https://atelier-m-architects.at.webry.info/202104/article_3.html
・住まいの省エネルギー性能を設計通り確保するために1
https://atelier-m-architects.at.webry.info/202104/article_8.html
・住まいの省エネルギー性能を設計通り確保するために2
https://atelier-m-architects.at.webry.info/202105/article_1.html
・住まいの省エネルギー性能を設計通り確保するために3
https://atelier-m-architects.at.webry.info/202105/article_3.html
・住まいの省エネルギー性能を設計通り確保するために4
https://atelier-m-architects.at.webry.info/202106/article_1.html

地盤改良や基礎工事、先行設備配管工事を終えて、
しばし助走期間の中に詳細図などを進めておりましたが、
いよいよ本体施工の平和建設と棟梁の本格的な出番となります。
この住まいは、外部からは屋根はほとんど見えないので、
平屋の建物ということぐらいしか分からないと思います。

つまりこの住まいは軒裏が大きくその表情を決める要素となります。
外壁の透湿防水シート張りや通気胴縁の設置と共に
進められるのは、破風や軒裏の下地作り。

今回の設計では、破風は軒裏に使用する耐火板厚18を使用して、
ガルバリウム鋼板で巻き込む仕様として、
しっかりと準耐火構造に準じる納まりとしています。

これは軒先のガルバリウム鋼板樋と屋根を一体に見せるための
アトリエMアーキテクツの定番仕様ですが、
その辺りはまた別の機会に。

その軒裏破風下には、屋根換気の通気口として、
ステンレスメッシュ+アルミパンチングメタルを
ウェスタンレッドシーダーの押し縁で留めて、
そこからウェスタンレッドシーダー厚11×135
本実材の乱尺が張られます。

軒裏の納まりは、水平に張るか、屋根勾配なりに張るか
これは納まり上大きな分岐点となります。
今回は、平屋の部分と2階建て部分とで、
違和感のないように仕様を分けて張ることにしていて、
これは、建て方時点で詳細図にて検討して決めていますので、
躯体の軒先がそれぞれ、それに合わせてカット加工されています。

3(914mm)〜16(4876mm)フィート乱尺といいながら
その多くは、10(3048mm)以上が大半を占めて、
さすが、カナダ産ウェスタンレッドシーダーのお陰です。
全体で140m2弱ありますので、長物の12〜16尺は
メインのところに取り置きして、ある程度選択します。
軒裏張りがほぼ終了して、通気廻りの押し縁を取り付ければ、
すっきりと締まった軒裏が完成します。

しかし、4月の値上げ前に発注していたので旧価格でしたが、
7月からさらに23%の値上げのお知らせが。。。
製品によっては、10〜40%。。。(;゚ロ゚)
何とか二回にわたる値上げをすり抜けて工事が進んでいます。

今回のお住まいは、当初から
軟らかい表現として、内外にウェスタンレッドシーダーを
当初から選定していましたので、これも幸いしました。
これまでの軒裏は米松ピーラーが多かったのですが、
もし今回が米松ピーラーだったらどうなっていたか?
というくらい、納期不確定な状況が
今年前半から続きております。
木材のこの先の動向は、まだまだ上方傾向が続くようで、
これからの計画には、その辺りの様子見の見極めが必要かもしれません。

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