躯体パネルの先行外壁施工1。
投稿日:2010年01月25日月曜日 09時38分24秒
投稿者:アトリエMアーキテクツ カテゴリー: 住まい設計
先週末におこなわれました静岡物語2の
躯体パネル施工。
このうち、建物の片側6枚の壁は、
隣地との境界までが330mmしかないため、
後から外壁を張ることができません。
敷地の間口が4.5mしかない、
昔の長屋形式だった土地形状で、
隣地境界上に、隣家のトタン外壁があるような、
静岡市街地のお住まい。
このため、この面の躯体には、
高層ビルのように、あらかじめ外壁材や窓を取り付けて、
建て方をおこなうことになります。
一口に外壁材を取り付けるといっても、
単純な作業ではありません。
製作された躯体パネルの上に、透湿防水シートを張る。
これも、上下左右のシートの張り出しを納まりごとに指定。
次に、通気工法用の通気胴縁を施工。
そして、やっと外壁材となる防火サイディングを張る。
これまた、上下左右を納まりに合わせてカット。
しかし、このまま建て方をおこなっても、
パネル同士の継ぎ目には、外壁隙間ができるため、
1/2階の建て方時に、外壁兼板金屋さんがスタンバイして
上からカバーの板金を落とし込むための捨て板金を取り付け。
言葉で説明しても、複雑な作業ですが、
事前の打ち合わせで、検討を重ねて、
スケジュール通りに施工が完了しました。
静岡物語2、小さくでも豊かな空間や自然素材のお住まい、
既製品の外壁部分にも、職人さんの思いや工夫が
こもった施工風景です。
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