サンルームと広間の共存関係。
投稿日:2010年06月03日木曜日 05時32分08秒
投稿者:アトリエMアーキテクツ カテゴリー: 住まい設計
冬のサンルームは、 光だまりだったり
観葉植物の生育場だったり、
室内環境の延長として
気持ちの良い空間として大活躍する場所。
しかし、冬暖かいということは・・・・、
そう、夏はめちゃくちゃ暑いということ!
特に静岡のような所では
半端な暑さじゃなくなるでしょう。
今回はそれを上手く克服する例を紹介しましよう。
それにはプランニング上の工夫が二つあります。
まず、必ず二方向以上が外気に面する様にして、
この2つの面に窓を設けることです。
これにより夏場の通風を確保することができて、
暑さ軽減の役割を果たすことができます。
次に、サンルームとそれに続く部屋との間に
全開できる引き違い戸を設けておきます。
この全開でできるというところがミソ。
普通の引き違い戸では、
結局どちらか片方しか開かない。
これだと、空間を繋ぐ建具としては不十分。
2枚の建具が壁面に引き込むことができれば
2枚分の空間で繋がることになります。
こうしたサンルームでは
木製建具で製作することになりますが、
これをガラス戸にしておきます。
サンルームとの間にこの建具を設けておくと、
夏場は、風景をそのままに
ここを外部として扱うことができます。
つまり、サンルーム内の窓は開け放しておいて、
それに続く広間との間にある
この引込式引き違い戸を閉めておく。
こうするとサンルームを外部として
切り離すことが可能になるでしょう。
こうして設置したサンルームの実例。
左手が食堂、手前が広間。
つまり、L型に囲まれた空間の
隅にサンルームを設けています。
ここはすべて木製建具にして 両方とも
掃き出し戸にしてあり、
そのまま外のデッキに出られます。
外部から、そして、サンルーム内の見返し。
奥の広間と右手の食堂との境には
引込式引き違い戸があるんですが、
ここでは壁の中に収納させていますので
普段は建具の無い状態にできます。
さらに地震用の揺れ止めにスチールの
タイバーと呼ばれる水平ブレースを設け、
これをプランターの吊り下げ用に
活用していますので
上から緑を垂れ下がらせるのに便利。
また、サンルームの床はデッキになっていて
床下は、外部となっています。
こうした内部にも、外部にも扱えるサンルームですと
夏冬共用の使い方ができることになります。
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