2010年 10月の記事一覧

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10年10月30日 07時25分17秒
Posted by: macchan
どんなリフォームの場合も、
まず、既存の構造を把握して、
補強計画を立てなければなりません。

目に見える仕上げとしてのリフォームは、
その先にあるわけです。

まず、構造の状態を図る目安は築年数。
1981年(昭和56年)5月31日以前の建物は、
旧耐震基準に基づいていますので、
補強しなければなりません。
現在だと、築29年前ということになります。

既存図面1.jpg

こちらは築42年、昭和40年に建設された16坪の住まいですが、
幸いにも、当時の図面が残っておりました。
しかしこの図面も、すでに現状とは違って増築され、
階段の位置なども変わっています。
こうした建物では、図面がないケースがほとんどですが、
それでも現状を把握する上で、大いに助かります。

通常、確認申請の副本と呼ばれるものが、
必ず建て主の手元にあるはずです。
これは、再発行されない書類なので大切に保管しましょう。
正本と呼ばれるものは、役所に保管されていますが、
2006年の改正で、15年間保存されることになりましたが、
それ以前では、5年でした。

建物の図面がない場合は、まず現地調査をして、
既存の図面をおこすことから始めます。
メジャーで一つ一つの柱の位置や間取り、
さらに写真を撮って、
これを参考にしながら図面化の作業をおこないます。

既存図1.jpg

その図面を元に再度現場でチェックをして
やっと、既存図面が出来上がります。
これは、かなり労力を要する仕事ですが、
これをおこなうことが、何よりの近道となります。

床下は、目視で確認することになりますが、
点検口というよりも、こうした古い家の場合、
畳下の床板を外せば、見ることができます。

この住まいは、昔長屋だった場所で、
土地・建物をそれぞれ分割して購入され、
その後、それぞれの家が増改築を繰り返し、
中には、3階建てまで建っています。
いわゆる、下町の住宅地に良くある風景です。

今回のお住まいは、内部のリフォームに合わせて、
耐震補強をおこなうことが目的でしたので
構造診断と補強方法を併せて考えています。
次回は、その構造補強のプロセスをご紹介します。

内部1.jpg

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10年10月27日 04時00分40秒
Posted by: macchan
杉スタット1.jpg

某物語は、木造部の解体工事が終わり、
床、壁、小屋組の構造が現しになりました。

予想通りの所もあれば、
想定外の所も・・・・・。

それぞれに、補強計画を修正しながら、
さらに、○○から○○が到着し、
別の場所では、新たな構造を創り出す○○作業。

そんな折り、先日○○と共に、
何やら作業を一緒におこない、
いや、○○を見直しました。

無心に作業する姿を見て、しばし感慨無量。
これから、○○もきっと良い建築を創ってくれるでしょう。

そうして整理された○○を見て、
また、新たなアイディアが浮かびました。

これは、○○にとってもうってつけ。
自ら仕事を増やしてます・・・。

一体何のことやら・・・、ということですが、
いや、そういうことです・苦笑。

草刈21.jpg

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10年10月16日 07時23分25秒
Posted by: macchan
もともと洗面所がない、
つまり、流し台横にすぐ浴室があるという作りは
50年以上前の古い木造の住まいには、割と多い。

日本の公営住宅に、いわゆるDKスタイルが提案されて、
同時に初めて浴室が採用されたのが、1955年ごろ。
その前後の一般の住まいでは、浴室があること自体が
ステイタスですから、洗面所という概念は
まだ、定着していませんでした。

3次元収納プラン1.jpg

こうした狭小の住まいをリフォームする場合、
新たに洗面所を創り出すには、
限界までの空間活用が必要となります。

レンジ置場1.jpg

ご覧のような2枚の扉。この扉の前は、厨房。
奧左手が寝室の扉、右手が新たに加えられた洗面の扉。

厨房を介して繋がる部屋のため、
それぞれの扉には欄間を用意して、
扉を開けなくても、通風が取れるようになっています。

扉に挟まれた壁中央の穴。
これが、何かといいますと電子レンジ置場です。
また右手の洗面所扉の引き込み部には、冷蔵庫が置かれます。

3次元収納1.jpg

この電子レンジの上下の空間は、
洗面所側からタオル収納として活用されています。
つまり、上中下に3分割された55cm×55cmの空間を
入れ子構造のように使用しているわけです。

3次元収納21.jpg

さらに、奧の寝室側からは仏壇置場とベットサイドカウンターに。
中央右側に出っ張っているのが、電子レンジ置場で、
ここには、熱抜きのスリットが設けられています。

3面から使い込めれば、それぞれの機能を少しずつ補完しながら
有効な収納スペースとして活用できる実例です。

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10年10月12日 07時03分55秒
Posted by: macchan
最後の調理1.jpg

引っ越しという大仕事。
それは、不要なものを捨てる作業でもあります。

残す思いで、捨てる思い出。
それぞれを割り切って、
次へ踏み出すスタートライン。

これまでの生活から、
新しい生活に踏み出すスタートライン。

大人も、子どもも、様々な思いを胸に、
こらまで苦労を共にしてきた住まいに感謝、
そして、新しく生まれ変わろうとする
住まいに、夢を膨らませ・・・・・。

その思いをしっかりとバトンタッチされ、
新に身を引き締めて、いよいよ着工へ。

その思い以上に、まだまだ克服すべき問題山積、
仕事も山積み・・・苦笑。
昨日の終了、私は、21:30・・・。

家族も、私も、一歩ずつ、一歩ずつ
前へ、前へ。

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10年10月10日 17時43分22秒
Posted by: macchan
u引越01.jpg

とにかく、そういうことです。
引越屋さんの宣伝ではありません。

・・・・・、
で、今週からいよいよ解体開始。
それで、やっとチェックできるあそこも、
ここも、気になるところばかり・・・。

果たして、その結末は・・・。

しかし、相変わらずすごい量だ。
とにかく、そういうことです(苦笑)

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10年10月08日 05時52分25秒
Posted by: macchan
水回りのリフォームでの便所の位置づけは、
広さや設備、手摺と様々な条件が加えられると思いますが、
光の取り入れに関しては、後手になりがちです。

特に、両隣がほとんど接するような狭小の住まいでは、
窓を付けるという工事自体ができない場合もあります。
今回は、そんな状況でも光を導き入れる実例です。

1便所-浴室1.jpg

最初は、浴室→洗面所→便所という繋がりで、
浴室だけが道路側に面している場合です。

まず浴室にトップライトを設置して、
その豊富な光を浴室に取り入れます。
そして、浴室扉脇に内部窓(外部サッシ)を設けます。
これは、洗面台の脇になりますが、
これによって、浴室の扉と共に光が導かれて、
洗面所が明るくなります。

さらに、その横にある便所に対しては、
天井部分に高窓を設けて、洗面所内の光を
さらに、奧の便所へと導き入れます。

この場合は、光の取り入れ口となる浴室では、
通常の壁窓では厳しいので、トップライトが必須で、
これは天井窓が壁窓の3倍の光量が得られからです。

次は、広間の高窓から便所へ光を取り入れた実例です。

2食堂-便所1.jpg

この高窓が便所の窓となりますが、
ここから反対側の道路側広間窓までは、4.5mほどありますが、
白い壁・天井とすることで、十分な光が
この壁面まで到達します。

3広間-便所1.jpg

さらに、この便所と洗面所との間にある扉上の壁を無くすことで、
その横にある洗面所まで、光を導き入れることができ、
ここでも、壁を白くすることで、
その効果をより高めることができます。

4便所-洗面1.jpg

このように、外部に接していなくても、
光は工夫次第で導くことが可能となります。

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