2017年 5月の記事一覧
子供の成長と供にキッチンの役割も変化します。
対面式キッチンは、奥様がキッチン越しに
食堂や居間を見渡すことができて、
そこで遊ぶ子供たちへ、常に目を向けることができます。
子供が小学校時代は、勉強部屋よりも
食堂のテーブル上でということが多い。
そうなると、テーブルも少し大きめ、
という方が、何かと便利になります。
さて時代は巡り、子供たちが高校生、大学生、
そして、社会人として巣立っていくと、
この対面キッチンが、孤立する環境に。
食堂の向こうには、ご主人だけが・・・。
いや、それが悪いということではないですが・・・苦笑。
そうなると、奥様にとっては、
厨房と食堂を、もっと一体的に使用したいという
自然の要望が出てまいります。
自邸のリフォームでも、
L型の対面キッチンの対面側を撤去して、
食堂とオープンにし、さらに家事コーナーも増設。
より一体的な活動をサポートする環境にしました。
私が30年前に設計した板橋T邸。
この二世帯住宅をリフォームしましたが、
こちらも、L型の対面キッチンをオープンキッチンへ。
ここでは、アイランドカウンターを設けて、
さらに、回遊できる方式に。
・オープンキッチン完成
http://atelier-m-architects.at.webry.info/200808/article_4.html
・サンルームパティオへのリニューアル。
http://atelier-m-architects.at.webry.info/200808/article_5.html
・和室から書斎へ。
http://atelier-m-architects.at.webry.info/200808/article_6.html
構造躯体がしっかりしていれば、
内部を生活環境の変化に応じて、
持続していけるという好例ではないでしょうか。
http://blog.with2.net/link.php?460485
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・・・どうも、ありがとうございました。
階段が収納だけじゃもったいない。
では、食事コーナーに
することはできないものか・・・、
とチャレンジしましたのが、
こちらの建坪9坪リフォーム。
あっ、番組じゃないですよ・苦笑。
もとは、6畳の和室と押入1畳の7畳空間。
全体計画から、ここが広間と階段スペース。
階段で2畳は取られてしまいますから、残り5畳。
これでは、いくら頑張ってもソファコーナーと
食事コーナーを取れそうにありません。
そこで、例によって収納階段にテレビ置き場を入れ込み、
さらに、一番高い部分に
ベンチと食堂テーブルを設置することを検討。
壁側に収納ベンチを設けて、
そこからもテレビが見えるように
テレビ置場の側板を削っています。
しかし、この板は階段を支える力板ですので、
その背後に梁を設けて補強しています。
その他の収納には、
建て主さんの意向で全て扉付き。
ここで、さらなる要望として
来客もテーブルに座れるようにできないでしょうか・・・。
実は、テーブルの横に玄関ホールからの出入り口があり、
テーブル長さは、L=1400が限界。
普段は、これで十分なわけですから、
来客時に、テーブル下からL=300の延長板が180°回転して、
スライド式の支え板で固定する。
これでL=1700テーブルへと変身。
さらに、テーブルの短い辺に座ることができます。
この食事コーナーは、階段下に囲まれた
落ち着いた空間となりました。
ちなみに、このテーブル上部にある内部窓は、
背後にある洗面スペースへ
明るい広間の光を導き入れる内部窓となっています。
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