もともと洗面所がない、
つまり、流し台横にすぐ浴室があるという作りは
50年以上前の古い木造の住まいには、割と多い。

日本の公営住宅に、いわゆるDKスタイルが提案されて、
同時に初めて浴室が採用されたのが、1955年ごろ。
その前後の一般の住まいでは、浴室があること自体が
ステイタスですから、洗面所という概念は
まだ、定着していませんでした。

3次元収納プラン1.jpg

こうした狭小の住まいをリフォームする場合、
新たに洗面所を創り出すには、
限界までの空間活用が必要となります。

レンジ置場1.jpg

ご覧のような2枚の扉。この扉の前は、厨房。
奧左手が寝室の扉、右手が新たに加えられた洗面の扉。

厨房を介して繋がる部屋のため、
それぞれの扉には欄間を用意して、
扉を開けなくても、通風が取れるようになっています。

扉に挟まれた壁中央の穴。
これが、何かといいますと電子レンジ置場です。
また右手の洗面所扉の引き込み部には、冷蔵庫が置かれます。

3次元収納1.jpg

この電子レンジの上下の空間は、
洗面所側からタオル収納として活用されています。
つまり、上中下に3分割された55cm×55cmの空間を
入れ子構造のように使用しているわけです。

3次元収納21.jpg

さらに、奧の寝室側からは仏壇置場とベットサイドカウンターに。
中央右側に出っ張っているのが、電子レンジ置場で、
ここには、熱抜きのスリットが設けられています。

3面から使い込めれば、それぞれの機能を少しずつ補完しながら
有効な収納スペースとして活用できる実例です。

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 ・・・どうも、ありがとうございました。

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