住まいの中の『風の道』を考える。
投稿日:2012年08月15日水曜日 06時46分18秒
投稿者:アトリエMアーキテクツ カテゴリー: リフォーム設計
すべからく住まいの中での通風計画は、
光の取り入れ方と共に、重要な要素となります。
引き戸や欄間建具の使用は、
その補助的な役割でもあります。
http://atelier-m-architects.at.webry.info/201112/article_9.html
今回の八丈島では、その『風の道』を、
住まいのリフォームの骨格として据えています。
まず、玄関から中廊下、広間へと通じる空間を利用して、
東西に吹き抜け空間を設けて、
『風に道』となる空間を確保します。
中廊下上部には、光を取り入れるトップライトを設けましたが、
八丈島の強烈な太陽光を和らげるために、
Low-E型断熱トップライトの天井内側に、
中空型ツインカーボ厚6を二枚合わせにして設け、
トップライトとツインカーボの間の空気層にも、
断熱性能を持たせています。
こうした上で、室内の床レベルとの温度差による対流、
玄関脇の通風小窓、厨房勝手口の通風扉からの風の導入で、
上昇気流の流れを作り、
それを、東西高窓として設けられたオーニング窓から
外部に排出する、一連の『風の道』を創り出しています。
このオーニング窓は、電動型と高所オペレーターの
両種類があるため、玄関上と厨房上で
使い分けています。
小屋裏への階段に立って、この窓を開閉すると、
ス〜っと、風の流れが起こり、
すぐにその効果を体験できます。
漁具室の屋根庇下に設けた地窓を開けると、
その効果は、さらに高めることができます。
こうしたローテクを組み合わせることで、
住まい全体の通風計画が、成り立つことが大切です。
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