2010年 11月の記事一覧
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山梨県大月市猿橋町の桂川にかかる『猿橋』。
http://www.city.otsuki.yamanashi.jp/15/05/index.html
山口県の錦帯橋(きんたいきょう)
http://www.iwakuni-kanko.jp/
徳島県のかずら橋
http://www.city.tokushima.tokushima.jp/kankou/kennai_kankouchi/syuuhen/iya/iya5.html
と並ぶ、日本三大奇橋の一つで、
名勝指定を受けている橋でもあります。
その構造形式は、「肘(ひじ)木けた式」と呼ばれ、
橋脚がなく、両岸より張出された四層の桔木を
支点とし、上部構造を支えているものである。
木造の力強さを最大限に表現した架構は、
橋の上からは、単なる太鼓橋のようにしか見えません。
ひとたび橋のたもとに降りていきますと、
渓谷の切り立った崖から、
尺以上の木材が折り重なるように持ち出されて
巨大なキャンティレバー(片持ち出し方式)が
圧倒的なボリューム感で、目の前に迫ってきます。
わずか、幅3.3m、長さ30.9mの小さな橋ですが、
戦国時代は、武田と上杉の戦略上の要衝の地、
江戸時代に入り、幕府の直轄工事として、
9回の掛け替えと、十数回の修理がおこなわれ、
現在の橋は、昭和59年に完成したものです。
しかし、そこは現代橋。
そうそう、修理にお金をかけるわけにもいかず、
肘木部は、H鋼を芯にして、外側を桧で被い、
その内部には、モルタルを注入し、
その上に木橋が掛かっています。
しかし、いにしえから続く歴史の重みと
工事に関わってきた職人たちの気概を
力強くと今に伝えている木造橋『猿橋』です。
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