2010年 12月の記事一覧
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新高輪プリンスホテルの一連の建物は、
村野藤吾氏の設計であることは、有名です。
さくらタワー棟前面に並ぶ半円のバルコニーと
草紋様の手摺は、村野バルコニー。
しかし、何といっても圧巻は、
宴会棟や国際館パミールの
複雑な銅板屋根葺きでしょう。
これは、村野藤吾という建築家と
熟練の銅板職人との技術と意地のぶつかり合い。
この複雑な屋根の棟と葺き方のパターン。
外観を眺めていると、その葺き方に加えて、
『雨のみち』、すなわち、雨がどのように流れて
樋へ向かうかが、見えてくる。
こうした屋根は、なかなかお目にかかれる
ものではありません。
原寸で、何度も何度も、検討されたであろう
その複雑な葺き方かつ、シンプルな屋根、
その緩やかな形状は、圧倒的なボリュームを
優しく包み込んおります。
予定外の宿泊が、想定外の出会いを生む、
品川泊まりも、悪くありません・苦笑。
生前の村野藤吾氏が、
数回、私の師匠・納賀雄嗣氏宅に訪れられ、
直接、お話を聞く貴重な機会がありました。
納賀氏がよく使われる村野さんの言葉。
あなたが、55歳になったら
良い建築ができるようになるでしょう。
その頃には自分のお孫さんが、
家の中をどのように歩き回るか、
それを考えられるようになる。
だから、あせる必要はないのです。
その歳が、あと数年に迫る中、
ますます、身に染み入る言葉です。
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・・・どうも、ありがとうございました。
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村野藤吾氏の設計であることは、有名です。
さくらタワー棟前面に並ぶ半円のバルコニーと
草紋様の手摺は、村野バルコニー。
しかし、何といっても圧巻は、
宴会棟や国際館パミールの
複雑な銅板屋根葺きでしょう。
これは、村野藤吾という建築家と
熟練の銅板職人との技術と意地のぶつかり合い。
この複雑な屋根の棟と葺き方のパターン。
外観を眺めていると、その葺き方に加えて、
『雨のみち』、すなわち、雨がどのように流れて
樋へ向かうかが、見えてくる。
こうした屋根は、なかなかお目にかかれる
ものではありません。
原寸で、何度も何度も、検討されたであろう
その複雑な葺き方かつ、シンプルな屋根、
その緩やかな形状は、圧倒的なボリュームを
優しく包み込んおります。
予定外の宿泊が、想定外の出会いを生む、
品川泊まりも、悪くありません・苦笑。
生前の村野藤吾氏が、
数回、私の師匠・納賀雄嗣氏宅に訪れられ、
直接、お話を聞く貴重な機会がありました。
納賀氏がよく使われる村野さんの言葉。
あなたが、55歳になったら
良い建築ができるようになるでしょう。
その頃には自分のお孫さんが、
家の中をどのように歩き回るか、
それを考えられるようになる。
だから、あせる必要はないのです。
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