2012年 10月の記事一覧
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小説家・松家仁之氏のデビュー作。
いまは亡き巨匠がモデルということは、
建築関係者が読めば、分かるらしい。
帯を読みますと・・・、
『国立現代図書館』設計コンペの闘い、
若き建築家のひそやかな恋を、
浅間山のふもとの山荘と幾層もの時間がつつみこむ。
う〜ん、これだけで判っちゃいました・笑。
大事なことは、聞き逃してしまうほど
平凡な言葉で語られる。
写真集や作品集をもっておりますが、
その建築への姿勢は、だれよりも自然で、温かく、優しい。
あらたな期待とワクワク感をもちながら、
扉を開く小説は、久しぶりです。
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浜松に完成した藤森建築。
私が12年来お付き合いのある常盤工業さんが施工を
担当したということで、建て主さんのご厚意に甘えて、
内部を見学させていただきました。
http://www.tokiwak.co.jp/index.html
藤森建築の真骨頂は、設計者+施工者の枠を超え、
学生や関係者を飲み込む大きな求心力。
何よりも、建て主さんののめり込み加減が、
半端ではないことを感じる。
屋根の銅板たたき、外壁の焼杉、
内部板材・扉材端部のなぐり削り、壁の漆喰塗り、
ランプシェードなどなど、まさにその手加減が、
そこかしこに、散りばめられています。
私の浜松での『曳馬の家』でも現場担当をしてくれた、
http://atelier-m-architects.at.webry.info/201206/article_13.html
中野さん、栗田さんののめり込み加減も半端じゃない。
苦労の跡を色々話してくれましたが、
その顔が、嬉しそうで、満足そうで、
本当に大変だったとは思いますが、
充実感溢れる雰囲気が、
良い建築を支えているなぁ・・・と感じました。
これは、常盤工業さんいとっても、大きな財産ですね。
秋野不矩美術館(1997)から、ねむの木こども美術館(2006)、
そして、はま松ハウス(2012)へ。
やはり藤森建築は、素晴らしかった。
なんとも言えない温かい気持ちと、
ものつくりの原点を、
あらためて、考えさせられる建築でした。
夕方の常盤工業から見えたダブルリングの虹、
いいものを二度も見せたもらった浜松詣ででした。
常盤工業・市川社長ブログ『はま松ハウス』
http://tokiwa01.hamazo.tv/e3883288.html
タニタハウジングウェア・谷田社長ブログ『はま松ハウス』
タニタ製の銅樋が、文字通り光っています。
http://amenomichi.exblog.jp/17045679/
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山中伸弥氏のiPS細胞開発でノーベル賞
医学生理学賞受賞で思い出しました、
ストックホルム市庁舎。
ここが、ノーベル賞の晩餐会場となります。
ストックホルム市庁舎。
近代建築・ナショナルロマンティシズムの建築家、
ラグナル・エストベリの設計。
多くの建築家がスウェーデンの首都にある
メーラレン湖畔に建つここを訪れ、感銘を受けます。
尖塔部分と議場・会場の垂直・水平ラインのバランスと
その姿が湖面に映り込む姿も美しい。
外観の煉瓦積みは、至るところで種類や積み方を変え、
開口部、出隅、入り隅、軒裏、ボーダーなどなど、
どこを見ても、精緻なディテールにため息が出ます。
また、あまり目立ちませんが、
軒裏の納まりは、驚嘆に値します。
アーチ窓とアーチの列柱、その背後には中庭を内包しています。
この中庭には、蔦で被われた壁面とシンボルツリーがあり、
階段で一段高い部分や、
列柱のアーケード越しにメーラレン湖が望め、
建物外部と中庭の関係に
視覚的な工夫が施されています。
http://goo.gl/maps/JZnJc
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