米国木造建築事情4─バーモントビルディング
投稿日:2013年02月04日月曜日 10時18分30秒
投稿者:アトリエMアーキテクツ カテゴリー: アメリカ都市風景
これは、バーモント州・ブラットレボロにある
木造3階建ての複合ビルです。
急勾配の切り妻屋根と下屋の構成は
ちょっと、ビルという言葉が似合いませんが、
銀行やオフィス、店舗が入居しています。
構造は、米松の柱23.5cm角と
25cm×40〜60cmの長さ16mの長大な梁が使用され、
接合部は、金物ではなくペグと呼ばれる
オーク材の木栓とほぞで構成されています。
こうした、長大な梁は日本ではまず運べませんが、
そこはさすがアメリカ、スケールが違います!
外部には、木製のペアサッシ。
外壁は、レッドシダーが使われています。
また、冬の寒さの厳しい地域(東海岸山間部)のため、
外壁下地には、フォームコアパネルと呼ばれる
ウレタンフォームの両側に
構造用合板(外部)と石膏ボード(内部)を圧着した
断熱構造パネルが軸組みの躯体を
外から覆っている構造となっています。
軸組を包み込んだ、ちょうど魔法瓶のような格好です。
外観を特徴づけている時計台やトップライト、
ドーマー屋根や半円サッシなどが、
豊かな表情を創り出しています。
内部は、外観の写真でブレースが見える
1/2階部分は、吹き抜けの通路となっていて、
その通路沿いに店舗が入っています。
建物の中に、アーケード部分を
取り込んだ形というとお分かりになると思います。
内部は、非常に、住宅的スケールの空間が続いていて
まるで誰かの住まいに入ったような感覚で、
街のコミュニティセンター的な使われ方もされているようでした。
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