琉球赤瓦屋根施工プロセス8・S型赤瓦の隅鬼瓦と起こし屋根
投稿日:2016年04月21日木曜日 18時38分55秒
投稿者:アトリエMアーキテクツ カテゴリー: 波照間島
今回の宮里家のリフォームの発端となった赤瓦屋根の雨漏り。
「雨も土も降る家」
http://asahi.co.jp/beforeafter/d00170dlfa.html
一段目のし瓦、二段目雄瓦が埋め込まれて創り出される隅棟瓦。
その先端に取り付くのが、隅鬼瓦。
これの取り付けは、一段目のし瓦の段階で、
後ろに針金を付けて、のし瓦の上にしっくいで取り付け、
その上に、雄瓦が乗せられて固定されます。
また今回は、90歳の祖母の住まいの出入りを楽にするために、
家族用の玄関にスロープを設けることにしましたが、
そこには、超えなければならない問題が。
スロープでアプローチできるように
玄関部分の軒先高さを上げる必要があるため、
赤瓦の寄棟屋根の一部の勾配を緩くして、持ち上げています。
この部分を赤瓦でどのように納めていくか、
野地板の納まりをあとで調整できるように、
大工さんには、ケラバ野地板を延ばしておいてもらい、
屋根施工の八幡瓦工場さんの職人さんと、
現地で、側面をどのように納めるかを検討。
その納まりに合わせて、大工さんがケラバの出をカット、
側面は、S瓦の雌瓦部分を割って、
板状にして側面壁に張るようにしました。
大工さんと瓦職人さんの協働作業で、
あまり見かけない屋根納まりを実現することができました。
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・・・どうも、ありがとうございました。
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