住まいの省エネルギー性能を設計通り確保するために2
投稿日:2021年05月10日月曜日 09時29分22秒
投稿者:アトリエMアーキテクツ カテゴリー: 省エネルギー住宅
基礎工事着工前におこなう詳細設計のお話しの続き。
2. 基礎パッキン、気密パッキン位置
2.の基礎パッキンですが、現在の住まいの仕様では
昔のように基礎に換気口を設けることはありません。
すべての土台下に基礎パッキンという通気パッキンを入れて
浮かすことで、土台と基礎コンクリートが接することがなく、
乾燥が確保されると共に、土台下が通気口となっています。
基礎換気口が無いということは、基礎強化にも繋がります。
外周部は連続したロングタイプを使用して、
内部は、ブロックタイプを使用します。
注意する点は、玄関や勝手口、浴室の土間部分のように
基礎部分が内部に出てくるところ。
土間が下がることで、内部となりますので、
ここから空気が入ると困りますね。
このため、その部分には気密パッキンという
通気ができない構造のパッキンを使用します。
これを取り違える外気が土間部分に流入することになります。
あまり間違えることは無い箇所ではありますが、
確認することは重要です。
写真の右側が浴室廻りの気密パッキン、
左側が床下通気用の基礎パッキンです。
今回の床組仕様は、
桧集成材の土台・大引きと鋼製束の構成で、
材種が桧材のため、床下の防蟻処理を不要としています。
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