階段室の上部空間を使い込む、
この発想を活かせば、
まだまだ活用方法が広がります。

今度は、クロゼットして利用したケースですが、
これには、使う空間側からの工夫が必要になります。

まず、階段側にどの高さまでなら、
頭が当たらずに安心して、
上り下りができるかということ。

スライドクロゼット01.jpg

階段の場合、単に頭が当たらない
ということはもちろんですが、
あまり余裕がないと、
当たってしまうのではという
意識が働いて、圧迫感を与えることが
ありますので、注意する必要があります。

階段の勾配にもよりますが、
2階の床から最低でも750mm程度は
クロゼット下を上げる必要があります。

これでは、床から普通に使える
クロゼットにはなりません。

ここでは、畳ベットを造作として製作し、
その高さが床から420mmありますので、
ベットの上に乗って使うには、
丁度よい高さとなります。

また、階段室は1m巾がありますので
そのまま使うのでは奥行きがありすぎます。

そこで、クロゼット全体を引き出して、
横から使うように考えると、
正面から使うより、広く間口を持つ
クロゼットとなります。

スライドクロゼット1.jpg

つまり、間口<奥行なら、
それをスライドすることで奥行を間口と
することができるわけです。

このような使い方をする場合には、
重量用のスライドレールを使用し、
かつスライドレールを留める壁や枠を
しっかり固定することが大事です。

畳ベットの下には、既製品の衣装ケースが
入れられるようになっていますので、
狭いながらも、有効に季節の衣類が
出し入れできるようになっています。

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