無筋基礎の耐震化プロセス。
投稿日:2011年01月14日金曜日 07時13分20秒
投稿者:アトリエMアーキテクツ カテゴリー: リフォーム設計
以前の記事から、間が空きましたが・・・。
・リフォームの構造補強は現状把握から。
http://atelier-m-architects.at.webry.info/201010/article_21.html
・構造計算に基づく構造補強箇所のチェック
http://atelier-m-architects.at.webry.info/201011/article_1.html
木造部分の耐震補強が決まりましたら、
お次は、肝心かなめの基礎。
古い住宅では、基礎自体が無い場合もありますが、
基礎はあっても内部に鉄筋が無い場合。
コンクリートは圧縮力に、鉄筋は引張力に対抗し、
お互いが一体となって初めて構造的な耐力を発揮します。
そこで、内部に新たに鉄筋の入った基礎を新設します。
今回は、外周部に新たな基礎を打ち増しして造る方式ではなく、
建物全体の床下をベタ基礎とし、
内部に造る新たな基礎と一体化する手法としています。
内部の基礎位置は、木造部分の構造計算によって出された
耐力壁、つまり筋交いの入った壁の下に造ります。
ベタ基礎は、D10の異形鉄筋を
タテヨコ250ピッチで配置し、厚さ150mmの
コンクリートを打設します。
この時、大切なことは新しく造るベタ基礎と
周囲のコンクリート基礎を一体化するために
鉄筋配置に合わせて、既存の基礎に鉄筋を打ち込みます。
これは、ホールインアンカーと呼ばれ、
鉄筋の受けとなる筒をドリルで開けた穴に打ち込み、
そこへ鉄筋を挿入します。
これをベタ基礎の配筋と定着長さL=350ほどラップさせます。
接着剤入りのケミカルアンカーを用いることもあります。
定着長さとは、鉄筋を重ね合わせる長さで
これにより、一本の鉄筋をして耐力を発揮します。
また、ベタ基礎下には砕石厚100と
防湿フィルムを施工して、床下の湿気を完全にシャットアウトします。
ホールダウン金物と呼ばれる柱と基礎を繋ぎ止める金物は、
既存の無筋基礎には設置できませんので、
新設される基礎の部分に設置します。
このようにして、無筋基礎を補強し、
木造躯体と一体化していきます。
写真では、まだ設置されていませんが、
新設された筋交いにも金物を設置していきます。
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・・・どうも、ありがとうございました。
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お互いが一体となって初めて構造的な耐力を発揮します。
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今回は、外周部に新たな基礎を打ち増しして造る方式ではなく、
建物全体の床下をベタ基礎とし、
内部に造る新たな基礎と一体化する手法としています。
内部の基礎位置は、木造部分の構造計算によって出された
耐力壁、つまり筋交いの入った壁の下に造ります。
ベタ基礎は、D10の異形鉄筋を
タテヨコ250ピッチで配置し、厚さ150mmの
コンクリートを打設します。
この時、大切なことは新しく造るベタ基礎と
周囲のコンクリート基礎を一体化するために
鉄筋配置に合わせて、既存の基礎に鉄筋を打ち込みます。
これは、ホールインアンカーと呼ばれ、
鉄筋の受けとなる筒をドリルで開けた穴に打ち込み、
そこへ鉄筋を挿入します。
これをベタ基礎の配筋と定着長さL=350ほどラップさせます。
接着剤入りのケミカルアンカーを用いることもあります。
定着長さとは、鉄筋を重ね合わせる長さで
これにより、一本の鉄筋をして耐力を発揮します。
また、ベタ基礎下には砕石厚100と
防湿フィルムを施工して、床下の湿気を完全にシャットアウトします。
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既存の無筋基礎には設置できませんので、
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