シアトル市の中心街に出現した、
全面が菱形ガラスで覆われた大胆なガラス建築。
これは、レム・クールハース設計の
シアトル中央図書館ですが、
これも、Leedの基準に沿って建設され、
シルバー認定を受けています。

シアトル図書館31.jpg
<ガラス屋根の閲覧室>

スタッフの説明によりますと、
この図書館の建て替えに当たっては、
3ヶ月に渡って、図書館関係者と設計者が
世界中の優れた図書館を調査し、
何が優れているか或いは図書館のあるべき姿等を
議論してきたとのことです。

その中で、建築自体の環境対策はもちろんのこと、
そこで働く人々やそれを利用する人々にとっての
ソーシャルサスティナビリティ(社会的な持続性)の
重要性がテーマとなってきたようです。

シアトル図書館11.jpg
<図書の返却カウンターとエアシューター>

そこには、職員同士や利用者のコミュニケーション、
図書の蔵書整理や貸し出しシステムに
積極的なネットワークシステムが導入されています。
無線チップによる図書監理や配送システム、
各職員がワイヤレスネットワーク端末を携帯し、
連絡応答やGPS位置確認、
利用者の質問や疑問に、適所で職員が対応できるシステムなど、
様々なネットワークを介在して、
人と人が情報を共有できるシステム。

こうしたことで、時間的節約や年々増え続ける蔵書管理に
いち早く、対応できているわけですね。
建築的に見ても、広々と開放的な閲覧室や
リビングルームと名付けられた1階の
オープンスペースなど、見せ場が一杯です。

ここは滞在中、視察で訪れた以外に、
シアトル在住の中国人友人とも訪れましたので、
次回から、豊富な写真を基に、
そのディテールをご紹介いたします。

シアトル図書館21.jpg
<蔵書書庫(全床がスロープ)>

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