坂茂氏・ウェルネスハウス構造見学会。
投稿日:2012年12月06日木曜日 19時12分36秒
投稿者:アトリエMアーキテクツ カテゴリー: 建築風景
先日、箱根町仙石原で建設中の坂茂氏設計の
木造住宅の構造見学会へ行ってきました。
この建物は、LVL(構造用単板積層材)門型フレームが、
中央の中庭を中心に放射状に林立し、
最大スパン9.6mの空間を三次元的な屋根で包み込んでいます。
柱や梁の大部分は、75mmという小断面であり、
非常にスレンダーなユニットにより構成されています。
また、その軒先は鋭角に切り取られて、
中庭から見る軒先のラインは、1本の線となっています。
紙管やコンテナの仮設建築から、
パリのポンピドー・センターメッツ別館。
http://www.afpbb.com/article/life-culture/culture-arts/2724855/5736465
次々に、話題作を実践する坂氏ですが、
この住宅にも、木造建築の新しい表現が試みられていました。
構造を担当したのは、山形のシェルター。
集成材と金物による独自のコネクターシステムを開発し、
こうした木造の新しい表現を追求している会社で、
KES工法として、よく知られています。
http://www.shelter-inc.net/build/kesSystem/safety.html
やはり、木造の構造美というのは美しく、温かい。
箱根の青空から、1枚の屋根がすーっと落ちてきたような
軽快さを感じさせる建築です。
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