屋上緑化&屋根断熱のすすめ
投稿日:2017年05月15日月曜日 07時38分42秒
投稿者:アトリエMアーキテクツ カテゴリー: 住まい設計
近頃では、様々な建物で屋上を緑化するケースが
増えておりますが、価格的には2~3万/m2もするので
おいそれとはいきません。
また、屋根下地共々計画をすればもっと安くはできますが、
では、既存の屋根でできることはないのでしょうか。
今回ご紹介する屋上緑化は、そんな方へ勧めのレシピです。
まず、前提としましては金属製の瓦棒屋根であること。
これは、一般的な金属屋根の多くで採用されている、
棒のような箱形の継ぎ手が等間隔で並んだ屋根のこと。
この瓦棒の上に、折板と呼ばれる同じく金属製の屋根材を
重ね置きすることでできるという代物。
折板とは、よく工場の屋根に使われている
舟底型に折れ曲がった屋根ですので、
皆さんの廻りにもすぐ見つかるはず。
この舟底をプランターとして利用します。
ポイントとしましては、この金属折板の中で、
内側に断熱材が貼り付けてあるものを利用します。
これは、金属だけでは屋根からの高温が
直接、中の土に伝わってしまい、植物には不適となります。
通常は、内側になる断熱材部分を逆さにして取り付けます。
底になる部分には、30φの穴を300mmピッチで開けて、
ネットを敷き込み、あとは水はけ用の小石などの鉢底石、
そして腐葉土を入れて完成です。
また、折板の舟底が表面に出る部分は、
断熱材が露出して、直射日光による劣化が早いため、
黒いネットを被せておくとよいです。
こうして出来上がった屋上緑化。
場所が、2階部分の下屋(1階屋根)ですと
2階から出て、水やりも便利ですからお勧めです。
このお住まいでは、計画的にデッキの延長上に設け、
ここにイチゴを植えて、見事に収穫。
その後は、ネギ、プチトマト、アシタバなどの
家庭菜園となっています。
2005年、最初のビフォーアフター・清水銀座商店街の
甘味処・あさひやさんの店舗上でも活躍。
ここでは、折板の間にパイプを渡して穴を開け、
蛇口を捻れば、この中に水が流れて散水するという
お手軽な給水装置が加えられた進化系。
皆さんのお宅の屋根でも、
二役で楽しめる簡単屋上緑化&屋根断熱を併せたこの計画、
お試しになっては、いかがでしょうか。
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・・・どうも、ありがとうございました。
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