モイスの呼吸する壁・天井とJパネル無垢板壁による室内環境
投稿日:2019年08月07日水曜日 10時35分48秒
投稿者:アトリエMアーキテクツ カテゴリー: アトリエMアーキテクツ
鉄筋コンクリート造躯体の中に木軸の住まいを創り出す
スケルトンインフィルでのリフォーム。
その構造躯体兼仕上壁は杉120角の柱・桁と
静岡県産杉材Jパネルによる落とし込み工法で造られていますが、
旧水回りのコンクリート壁で囲まれた狭い部分には不向き。
その部分の壁材として、断熱性能と共に調湿・消臭性能に加えて
耐火・リサイクル性を併せ持つ素材として採用されたモイス。
三菱商事建材とアイカ工業
http://www.aica.co.jp/products/moiss/naisou/
壁には、ポリスチレンフォーム厚20二重張りと木軸の上に
厚9.5mmのモイスが素地仕上げとして使用されており、
水回りには、これにモイスコートを塗布しています。
天井材には厚6mmのモイスを素地仕上げ、
その上に高性能グラスウール断熱材厚100を敷き込み、
杉無垢壁板のJパネルと遜色のない調湿・消臭性能の
空間ができあがっています。
このモイスの優れているところは、上述した調整・消臭・耐火性
に加えてあるリサイクル性。
現場で発生した端材を砕いて、調湿袋に入れ、
床下と天井裏に置いてありますが、これが調湿材となります。
また、さらに砕いて粉末状になったものは、
玄関脇の花壇の中に撒いて、保湿剤の役割を果たしています。
このように、すべての素材を余すこと無く現場で処理することができるため
一旦納入したものを産廃として搬出することがないため、
特に、島担当でもある私の離島物件には非常に
不可欠な建材として、大活躍しています。
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もう一つは、木軸の外壁下地に使用した不燃耐力面材モイスTM
http://www.aica.co.jp/products/moiss/tm/
こちらは、構造用合板と同等の壁倍率がありながら、
不燃材であるため、非常に使い勝手が良い構造用面材です。
通常の外壁材に金属板を張ろうとすると、
構造用合板の場合は、別途石膏ボードを張る必要がありますが、
不燃材であるモイスTMでは、その必要がありません。
また、高い調湿性で壁内結露を軽減し、
無機質素材のためシロアリ被害も軽減します。
TANITA ZiG(金属板外壁材)とモイスTMの組み合わせ
https://atelier-m-architects.at.webry.info/201311/article_1.html
こうしたモイス・モイスTMを活用することで、
杉Jパネル無垢板壁と同等の室内環境を創り出すことができます。
http://blog.with2.net/link.php?460485
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