二年前に解体した旧宅。
そのお住まいに使われていた天井板、欄間、障子、書院などなど。
保管場所も、住まい手から保管倉庫二箇所、
そして施工者・家具建具屋さんの倉庫へと
大事に保管されて、移動を重ねて来ました。

住まいの工事も内装工事へと移行してきて、
家具建具屋さんとの製作図面でのやり取りが始まり、
再生する素材も、選定→洗い→磨きを経て、
使用する色合いや納まりを確認するため、
二年ぶりに再会しました。

さすがに、長い年月を経て使われてきた歴史が
しっかりと素材に刻み込まれていて、
洗いを掛けると、良い塩梅の色合いが再生されています。

9年前に設計した住まいのこの建具のように、
白く拭き取った建具の中に納めて、
セントラル冷暖房のリターンガラリとして再生します。

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