階段でいつも気になるのが、手摺壁。

なぜか普通は、壁。
手摺がスリット、

いわゆる素通し状のものは少ない。



またこの壁、少々階段の巾と比べてみると
厚すぎませんか?


ここは黙っていると 一般の部屋の
壁と同じ厚さになってしまいます。

そんなところに注意して、 

あなたのいえの階段を改めて見つめてみると。

1216_01.jpg



階段に、空間の流れを感じるように考えると、

例えばこんな例。
建坪が20坪の小住宅。


玄関ホールに階段が飛び出してしまうことを

逆に活用して、アクセントとなるスリット階段に。

手摺もスチールから木へと続いています。 


手前が玄関、奥がすぐ居間ですが 

この階段はちょっとしたスクリーン
の役目も果たしています。

1216_02.jpg



玄関を入ると正面に階段がある例。


手摺をスチールにすることで軽い感じに。

でも、手の触るところの素材だけは、

木にしています。 
また、スリットにすることで

階段の奥の壁までの距離2メートルが、

玄関ホールの空間として取り入れることが出来ます。

もしここが、手摺壁だとすると、
この空間は感じなくなってしまいます。

さらに、その階段の左手上部から何やら明かりが。


そして、来訪者は思わず目線を上に向けると。


そこに展開する景色は、
トップライトと板壁が、
周囲のペンキ塗壁と対比して

一層素材感を引き立てられている。


そして、洒落た絵画、その足もとには通風用の地窓。

これを上がると2階の居間に出るわけです。

2階LDKでは、階段も玄関の一部。


1216_03.jpg

このように、階段にも空気の流れ・・・・、

つまり空間を与えてあげると 

こんなにも明るく、やさしい場所となります。



毎日、毎日通る場所だからこそ、

他の部屋と同様に、
いやそれ以上に 
気(木)を配ることが
大切じゃないでしょうか?

そんな階段を実際に体感したい方は、
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http://atelier-m-architects.at.webry.info/201005/article_13.html

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